実はとてもよく使われるのに、学校では習わないようなフレーズって結構あります。
その1つが今回紹介する “Have a good one!” です。
私はニュージーランドに来てから初めてこのフレーズを知りましたが、日常生活の中で本当にとてもよく耳にします。
そんな、絶対に覚えておきたい “Have a good one!” ってどんな意味なのでしょうか?
“Have a good one!” の使い方
“Have a good one!” をとてもよく耳にするのは、例えばこんな時です。カフェなどのカジュアルなお店で会計が済んだ後に、店員さんから、
- Thank you. Have a good one! See ya.
と言われることはよくあります。他にも、ショップで買い物をして会計が済んだ時に、これまた店員さんに、
- Thank you. Have a good one!
のように言われることもあります。私が初めて “Have a good one!” を耳にしたのもショップの店員さんからでした。
でも、そこで思ったのが「“good one” って何?」でした。
“Have a good one!” の意味
まずは結論から言うと、”Have a good one!” は別れ際に使われる挨拶です。英英辞書には、
[American English] used to say goodbye and to wish someone a nice day
ロングマン現代英英辞典
とあるように、”Have a nice day!” や “Have a good day!” と意味は同じです。
アメリカ英語と書かれているものの、ニュージーランドでも若い人や店員さんからよく耳にする印象があります(若者言葉というわけではありません)。
ポジティブでフレンドリーな感じがするので、カフェやショップといったサービス業の店員さんも別れ際の挨拶としてよく使うのではないかと私は思っています。
地域にもよると思いますが、カジュアルな挨拶なのでフォーマルな場ではあまりおすすめしません。
“Have a good one!” の “one” の意味
では、なぜ “one” が出てくるのでしょうか?
“one” は基本的には、前に出てきた内容を受けて使う単語ですよね。例えば、
- I’m going on holiday tomorrow.
–Oh, have a good one!
のように使うなら、“one” は “holiday” のことだと分かります。
ただ、最初の方で紹介した使い方のように、店員さんからいきなり別れ際に “Have a good one!” と言われると「え?何のこと?」と戸惑ってしまいませんか?
実はこの “Have a good one!” は、“Have a good day!” 以外にも、こんな意味で使われることもあるんです↓
- Have a good afternoon!
- Have a good evening!
- Have a good night!
- Have a good weekend!
本来なら時間帯によってこれらを区別して言うところ、“Have a good one!” は1日のうちいつでも使えるというわけです。
“Have a good day!” と夕方に言うと「ん?」と違和感がありますが、“Have a good one!” なら受け取る側がいいように解釈してくれるんですね。
“Have a good one!” への返事は?
店員さんから言われることも多い “Have a good one!” ですが、言われた時にはどう返したらいいのでしょうか?
答えは簡単です。
- Thank you. You too.
- Thanks. You too.
のように「良い1日を」と言ってくれたことに対して「ありがとう」と返して「あなたもね」と付け加えると素敵です。
誰かに “Have a good one!” と言われたら「“one” って何?」と戸惑わないで、笑顔で上のようにさらりと返してみてくださいね!
■“Enjoy your day!” や “Enjoy the rest of your day!” も同じように「よい1日を」というニュアンスで使われます↓
挨拶にまつわる英語コラム
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