自分の子どもが生まれたり、自分のきょうだいに赤ちゃんが生まれたりすると、それまでは無縁だった新しいことに出会いますよね。
私も、自分の子が生まれて初めて、それまでは使ったことも聞いたこともない英単語にたくさん出会いました。
育児や子育てにまつわる英語表現はこれまでにもいくつか紹介してきましたが、今回は「おむつ」と「おしゃぶり」を取りあげたいと思います。
これらはイギリス英語とアメリカ英語では表現が異なるのですが、それぞれ何と言うのでしょうか?
「おむつ」を英語で言うと?
赤ちゃんの「おむつ」。
私がニュージーランドに来る前に知っていた単語は、
diaper(複数形:diapers)
だけでした。
ただ、これはアメリカ英語なので、ニュージランドでこの “diaper” を使う人はまずいません。イギリス英語の影響が強いニュージーランドでは、
nappy(複数形:nappies)
と呼ばれています。初めて聞いた時に響きがかわいいなと思いました(笑)
- Can you change Taro’s nappy?
太郎のオムツ、替えてくれる? - My three year old is still in nappies.
私の3歳になる子はまだオムツをしています
(まだオムツを卒業していません)
みたいに使います。もちろん、”nappy/nappies” の代わりに “diaper/diapers” でもOKです。
「紙おむつ」「布おむつ」は英語で?
「紙おむつ」は “paper nappies/diapers” っぽいですよね。でも、あまりそうは言いません。
単に “nappies/diapers” で表すことも多いのですが、「使い捨て」という意味を込めて “disposable nappies/diapers” と呼ばれます。
- Disposable nappies are convenient but not environmentally-friendly.
紙おむつは便利だけど環境にやさしくない
そして「布おむつ」は “cloth nappies/diapers” です。
こちらも「繰り返し使える」というニュアンスで “reusable nappies/diapers” と呼ばれることもありますよ。
- I’m thinking about using cloth nappies for my baby.
布おむつを使おうかと考えています
ちなみに、おむつ替えのときに使う「お尻ふき」は “(baby) wipes” です。「お尻」という英単語はどこにも出てこないんですね(笑)
以下のコラムでは、おむつ替えをする「おむつ交換台」の英語表現と海外のおむつ交換台にまつわるエピソードを紹介しています。
「おしゃぶり」は英語でなんて言う?
次は、赤ちゃんの「おしゃぶり」。
英語でどんな表現を思い付きますか?
これはいくつか呼び方があります。
- dummy
- pacifier
- soother
“dummy” はイギリス英語、”pacifier” はアメリカ英語です。
ニュージーランドでは、日常会話では “dummy/dummies” を耳にすることが多いですが、”pacifier” や “soother” は店頭でよく見かける印象です。
“pacify” も “soothe” も動詞で「(人を)なだめる、落ち着かせる」という意味があるので、”pacifier” も “soother” も「心を落ち着かせるもの」というニュアンスですね。
ちなみに、ニュージーランド・オーストラリアのスラングで、”spit the dummy” というフレーズがあります。
「(何かに対して)キレる、かっとなる、癇癪をおこす」という意味で使われるのですが、大人の対応ではなく子どもみたいというニュアンスを含んでいます。
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