先日、出かけていたときに、たまたま近くで立ち話を始めた人たちの会話が耳に入ってきました。
そのうちの1人がもう1人に向かって、こう聞いたんです。
“How’s the wee one?”
これ、どんな意味か分かりますか?
ポイントは “wee” です。イギリス英語に登場することの多い “wee” ですが、どんな意味なのでしょうか?
“wee” の意味とは?
“wee” はもともとスコットランド英語から来ているのですが、ニュージーランドでも日常会話でとてもよく耳にします。
そんな “wee” とはこんな意味なんです↓
- (especially ScotE) very small in size
- small in amount; little
(オックスフォード現代英英辞典)
どちらもインフォーマルな使い方ですが「とても小さい」や「少しの」を表します。発音はそのまま /wiː/ です。響きがかわいいですよね。
では、具体的にどんなふうに使われるのかを見てみましょう!
「小さい」を表す “wee”
冒頭に出てきた例文を思い出してみましょう。
- How’s the wee one?
この “wee” は「小さい」という意味で使われていて、”wee one” で「小さい人=赤ちゃん、小さい子ども」という意味になるんです。”little one” ということですね。
となると、上の文章は “How are you?” と構造的には同じなので「あなたの赤ちゃん(子ども)はどうしてるの?」「元気にしてるの?」と尋ねる時に使われるフレーズなんです。
他にも、”wee girl/boy” というふうに使ったり、”wee lad” も「小さい男の子」を表す時によく使われる表現です。
- This reminds me of when I was a wee lad.
これは僕が小さかった時のことを思い出させる
(=これ、小さかった時のことを思い出すなぁ)
みたいな感じですね。
「少ない」を表す “wee”
“wee” は「少しの」を表す時にもとってもよく使われます。例えば、
- I’m a wee bit hungry.
ちょっとお腹が空いたなぁ
のように「ほんのちょっと」を表すのに、”a little bit” ではなく “a wee bit” と言ったり、
- It took me a wee while to get used to it.
それに慣れるまでにちょっと時間がかかりました
のように “a wee while” もよく耳にするフレーズです。
また、”the wee hours (of the morning)” が「夜中過ぎの時間」を表す場合に使われたりします。例えば、
- We partied into/until the wee hours (of the morning).
私たちは夜中過ぎまでパーティーをしました
みたいな感じですね。数字が少ない時間→朝のとても早い時間というニュアンスで、だいたい夜中過ぎから朝の3時ぐらいまでを指すことが多いように思います。
“wee” には「おしっこ」の意味も
イギリス英語で耳にすることが多い “wee”。実は「おしっこ」「おしっこをする」という意味もあるんです。
基本的には子どもが使ったり、子どもに話しかけるときに使う単語で、”wee-wee” と言うこともあります。
- Mummy, I need a wee.
- Mummy, I need to wee.
ママ、トイレに行きたいよ
大人でも “wee” を使う人がたまにいるので、自分からは使わなくても意味は知っておくといいかもしれません。
■大人が使う「トイレに行きたい」の表現はこちらで紹介しています↓
■”small” と “little” の違いとは?
イギリス英語でよく使う表現はこちら
■イギリス英語といえば “lovely”。上手く使いこなせればこんなに便利な単語はありません↓
■”reckon” の意味と使い方は?
■”queue” ってどんな意味?
■”Cheers” の「乾杯」ではない、イギリス英語でよく使われる意味とは?
■イギリス英語では “fancy” も独特な使い方をします↓
■イギリス英語圏で使う “stone” の「石」以外の意味とは?