「お尻」という意味の英単語は?と言われたら、どんなものを思いつきますか?
“hip” と答える人も多いかもしれません。
でも実は、”hip” は「おしり」という意味ではないって知っていましたか?
“hip” の正しい意味と、知っておいて損はない「お尻」の英語表現を紹介します!
“hip” の本当の意味
日本語の「ヒップ」は「お尻」という意味で使われることが多いですよね。
でも、英語の “hip” とは実はこんな意味なんです↓
the area at either side of the body between the top of the leg and the middle part of the body; the joint at the top of the leg that connects it with the top part of the body
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
つまり、お尻の「桃」の部分ではなくて、足の付け根と腰のくびれているところ(waist)の間の側面が “hip” です。くびれの下の外側に張っている部分ですね。
しかも、片側が “hip” なので、左右両側合わせて言う場合は “hips” です。ためしに、Googleの画像検索で “hands on hips” と検索すると、お尻に手を当てている人は全く出てこず、仁王立ちみたいに腰のくびれの少し下に両手を当てているポーズの人ばかり出てきます。下の写真の人の手が当たっている部分が “hips” です↓
この部分は日本語では何と呼ぶのか定かではありませんが、ここも「腰」ですかね?(ちなみに、背中側の「腰」は英語で “lower back” と呼びます)
「お尻」を表す単語:上品系
「お尻」が “hip” ではないと分かったところで、次は「お尻の桃の部分」を表す単語を見てみましょう。
この「お尻」の単語選びって、実はけっこう微妙なんです。
ちょっと間違えると、思いがけなく下品な感じになってしまったりするので、上品系とそうではない系に分けてみました。
まずは、下品な匂いを感じさせないニュートラルな「お尻」を表す単語から。
- buttocks
- bottom
“buttocks” は「お尻」を表す正式な単語です(変な言い方ですが…)。お医者さんが使ったり、フォーマルな印象があります。
この “buttocks” は複数形なので、お尻のお肉部分の両方を指しています。「片方のお尻」と言う場合には “buttock” になるのを忘れずに。
日常生活の中では個人的には “bottom” をよく耳にします。
他にも、インフォーマルですが、こんなのもあります。
- bum
- backside
- rear、rear end
- behind
“bum” は品がいい「お尻」のイギリス英語のスラングで、こちらもよく耳にします。
そして、”backside” も「お尻」という意味なんですね。昔、語学学校に通っていた時にクラスメイトが「背中」のつもりで “backside” と言ったら、先生が笑いをこらえながら「背中は “back” で、”backside” はお尻よ」と言っていたのが今でも忘れられません。
「お尻」を表す単語:その他
次は、少し気をつけたい「お尻」の表現です。
- butt
- ass / arse
“butt” はかなり砕けた「お尻」の表現です。上品ではないものの、全く問題ないと考える人も多いようです。
ただ、ちょっと品がないと感じる人もいるということは知っておいてもいいかもしれません。
ちなみに、お尻の「桃」の部分を “butt cheek(s)” と呼びます。英語では「お尻のほっぺ」になるんですね。
そして、”ass/arse” はかなり下品な表現で「ケツ」みたいな感じです(失礼しました…)。”ass” がアメリカ英語、”arse” はイギリス英語です。
“ass/arse” は「めんどくさい」の言い回しで使われることもありますよ↓
いろいろある「おしり」の表現
今回はいろんな「お尻」の表現を紹介しましたが、映画などで耳にする “ass” は案外よく知られているかもしれませんね。
でも、普通に「お尻」と言いたいだけのに、それほど親しくない人に “ass” と言ってしまうとビックリされるレベルの単語です。
下品な単語も知っておきつつ、それを積極的には使わないという判断も大事かなと思います。
その人によって、またはシチュエーションによってもどこまでが使ってOKなのかは変わってくると思いますが、どんな場面でも問題なく使えてナチュラルな “bottom” はボキャブラリーに入れておきたいですね。
■「滑って尻餅をついた」は英語で何て言う?正解はこちらのコラムで!↓
■「体のパーツ」にまつわる英語表現は以下のコラムでも紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください!↓