イギリス英語とアメリカ英語の違いと言えば、どんなことを思い浮かべますか?
まずは、スペルの違いや使う単語の違いがありますよね。例えば、
- favourite(英)、favorite(米)
- cancelled(英)、canceled(米)
- lift(英)、elevator(米)
- chips(英)、French fries(米)
みたいな違いがあります。
他に皆さんが気になるところでは、発音の違いもあるのではないでしょうか?
そこで今回は、イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いを、動画を使いながら紹介したいと思います!
一口にネイティブ発音と言っても、イギリス英語とアメリカ英語では発音がかなり違うんです。
「イギリス英語」「アメリカ英語」音の違い
イギリス英語とアメリカ英語でよく比較されるのが、”r” の発音だと思います。
“r” の発音に苦手意識を持っている方も多いと思いますが、”r” はかなり巻き舌でこもった音のイメージがありませんか?
例えば、”water”、”party”、”little”、”better” の発音ってどんなイメージですか?極端に言うと「ワァーラー」「パーリー」「リルゥ」「ベラー」が正しいと信じていませんか?
こういったイメージや発音は、アメリカ英語から来ているものと思われます。
基本的にイギリス英語では “r” の後ろに母音の音が続かない限り “r” は発音しませんし、”t” が「ラ行」のように聞こえることもありません。
“water” は「ウォーター」、”party” は「パーティー」です。
“internet” はアメリカ英語では極端に言うと「イナネッ」のように聞こえますが、イギリス英語では「インターネッt」です。
こんな「イギリス英語」と「アメリカ英語」の発音の違いを動画で紹介できないかと探していたところ、面白いYoutube動画を見つけました。
アルファベット1音ごとの音の違い
次に紹介する動画ではアルファベットの音一つずつと、その文字を使った単語が1つ発音されますが「イギリス英語」と「アメリカ英語」の音の違いをとてもよく表しています。
これはジョリーフォニックスといって、フォニックスの教材の中でも子どもの英語教育で注目されている教材の一つの「文字の発音」のビデオです。
私はこれを初めて見た時、かなり目からウロコでした。
そもそもアルファベット一文字一文字の音の出し方が勉強になるし、イギリス英語とアメリカ英語では全然違うんです。
ひとまず見てみましょう。
まずは、日本では馴染みのあるアメリカ英語の音からです。
次は、イギリス英語です。
特に a・i・n・o・l・r・or・ng・er・ar などは、アメリカ英語との違いが分かりやすいと思います。
どうでしたか?
各単語の中に出てくる o・a などの音も違いますし、一番はっきりした違いは口・舌の動かし方だと思います。
イギリス英語はアメリカ英語よりも口の動きが小さいですよね。
発音が全てではない
以前、「通じる英語」と「通じない英語」のコラムでも紹介したように、完璧な発音ではなくてもコミュニケーションはできます。
私の発音も完璧からはほど遠いですが、ニュージーランドで生活できています。
と言っても、発音の練習をしたい方もいらっしゃると思います。
できるだけ通じる発音に近づけたい時、皆さんならどうしますか?
一人でできる事の一つに、今回紹介したような「動画で学ぶ」方法があると思います。
耳で聞くだけだと、口の動かし方や舌の位置が分からなかったり、発音記号を目で見るだけだと音が分かりにくかったりしますが、上の様な動画なら一人でも比較的練習しやすいですよね。
発音は地域によって違いがあるので「正しい発音」というのは無いのですが、一つの目安にはなると思います。
私は上の2つの動画を見て、自分の発音が自己流のところもあるなぁと思う箇所が多かったので、私自身とても参考になりました。
この動画が「イギリス英語」と「アメリカ英語」の発音の違いを理解するのに役に立てば嬉しいです。
■アメリカ英語とイギリス英語でスペリングが違う単語や “lift/elevator” のように使われる単語の違いはこちらにまとめています↓
■”hard g” と “soft g”、”hard c” と “soft c” の音についてはこちらで紹介しています↓
■イギリス英語の影響が強いニュージーランド英語の特徴とアクセントについては以下のコラムで紹介しています↓
今回のコラムに関連するコラムはこちら
通じる英語に大切なのは発音だけでなく、アクセントもとっても重要です。
■学校では教えてくれなかった、イギリス英語の常識や知っておきたい単語はこちら↓
■イギリス英語の大きな特徴といえば、現在完了形の使い方や “have got” です↓
■車にまつわるカタカナ英語は、イギリス英語とアメリカ英語が混在しています↓