“mum”、”mom”、”Mum”、 “Mom” 違いは何?

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「お母さん」を表す英語は “mother” だと習いましたよね。

でも実際のところ、カジュアルな会話では “mum” という人がとても多いです。

そんな “mum” ですが、スペリング違いの “mom”、あるいは大文字の “Mum” と “Mom” というのも見たことがありませんか?

この “mum”、”mom”、”Mum”、”Mom” は一体何が違うのでしょうか?

この記事の目次

「お母さん」を表す “mum/Mum” と “mom/Mom” の違い

この違いについては、以前にコラムで紹介しましたが、もう一度復習しておきましょう!

u” を使った “mum/Mum” はイギリス英語の綴りです。意味は言うまでもなく「お母さん」です。

これがアメリカ英語では “u” ではなく “o” を使って “mom/Mom” となりますが、もちろん意味は同じです。

では次に、小文字の “mum/mom” と 大文字の “Mum/Mom” の違いを見てみましょう。大文字で始まると何が変わってくるのでしょうか?

小文字の “mum/mom” と大文字の “Mum/Mom” の違い

ここからは小文字で始まるか大文字で始まるかの違いを見ていきましょう。
便宜上、イギリス英語の “mum” と “Mum” の違いで説明していきますが、”mom” と “Mom” の違いにも全く同じことが当てはまります。

“mum” をオックスフォード現代英英辞典で調べてみると、以下のような3つの例文が載っています(一部、変えてあります)。

1: My mum says I can’t go.
2: Happy Birthday, mum.
3: A lot of mums and dads have the same worries.

上の3つ例文、敢えて全て小文字の “mum” に統一したのですが、実は辞書では大文字の “Mum” となっているものもあるんです。
さて、1〜3の文章はそれぞれ “mum” もしくは “Mum”、どちらが正解だと思いますか?

答えは写真の下で発表しますので、ちょっと考えてみて下さいね。

Pip, Indie, Sunflowers

まずは正解だけ言うと、1番と3番が “mum”、2番が “Mum” です↓

1: My mum says I can’t go.
2: Happy Birthday, Mum.
3: A lot of mums and dads have the same worries.

この使い分け、ポイントさえつかめば簡単です。
そのポイントとは「固有名詞」なのか、そうでないか、です。

もっと簡単に言うと、呼びかけだったり、”mum” が名前の代わりに使われている場合は、大文字の “Mum” を使い、それ以外の時は小文字の “mum” を使います。

1番の例文の “mum” は固有名詞ではなく、単に私の「お母さん」を表すので小文字の “mum” が正解です。例えば、お母さんの名前が “Kate” だったとして、”my Kate” とは言わないですよね。

でも、2番の例文は違います。
これは「お母さんの名前の代わり」に使われているので、大文字の “Mum” になるのが正解です。”Happy Birthday, Kate” って言いますよね。

そして、3番。
これも固有名詞ではなく、一般的な「お母さん」の話をしていて、名前の代わりに使われている訳ではありません。なので、ここは小文字の “mum” になります。

“mom” or “Mum”?練習問題に挑戦!

“mum” と “Mum” の違いは掴めましたか?
では、もう少しだけ練習です。

It’s mum’s birthday today.
今日はお母さんの誕生日です

この文章は、小文字のmumで正解でしょうか?

・・・答えは×です。

この “mum’s” は、これを言っている人のお母さん=固有名詞なので、大文字の “Mum’s” が正解です。上の “Kate” をもう一度登場させると、”It’s Kate’s birthday” と言えますよね。

2nd Sophie's birthday

では、次の問題で最後です。次の “Mum” の使い方は正しいでしょうか?

I’ll ask Mum if we can go to the movies.
映画に行っていいかお母さんに聞いてみるよ

答えは◯ですね。

この「お母さん」も、この人のお母さん=固有名詞なので、大文字の “Mum” となります。もし “Mum” の前に “my” が前にあると “my mum” が正解です。

ところで “mum/mom” って大人も使うの?

“mum” の意味を辞書で調べてみると《略式》や《informal》と必ず書いてあります。
なので、論文などのちゃんとした文章を書く時やフォーマルな会話では “mum” ではなく “mother” を使わないといけません。

でも、どのぐらいインフォーマルなのでしょうか?”mum” は家族内だけ、もしくは親しい友達と話すときしか使えないのでしょうか?

これは個人差や地域差もあるかもしれませんが、私の周りではかなりいい大人も “my mum” を使う人が多いです。”My mum is from Australia” なんて普通に言っています。

しかも、それほど親しくない人でも、会話の中に自分の親の話が出てくると “my mum” や “my dad” を使っていて、日常会話では “my mother” や “my father” の方が耳にすることが少ないぐらいです。

日本では、大人が「私のお母さんが」と言うとちょっと恥ずかしいですが、その感覚とは少し違うような気がしています。

ただし、”mummy/mommy/daddy” は小さい子どもが使う言葉なので注意してくださいね。

ちなみに、”keep mum about 〜” というフレーズがあるのですが、これは「お母さん」とは関係なく「〜について黙っている、話さないでいる」という意味で使われるイディオムです。

■「私は専業主婦です」の表現はこちらで紹介しています↓

■「私はお母さん似です」って英語でどう言う?

■「おばあちゃん」は英語で “grandmother” だと覚えている方も多いかと思いますが、実は他の呼び方を耳にすることも多いんです↓

■「きょうだい」「兄、弟、姉、妹」の英語表現はこちらで詳しく紹介しています↓

また、今回紹介した “mum” と “mom” の違いのように、イギリス英語とアメリカ英語の違いはこちらからご覧いただけますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

その他の【出産・育児】に役立つ英語を紹介したコラム一覧はこちらからご覧いただけます!

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