「がっかりする」「がっかりした」と言うとき、どんな表現を使っていますか?
定番の表現に “disappointed” がありますよね。
今回はそれだけではなく、イギリス英語でよく耳にする「がっかりする」「がっかりした」の表現も紹介します!
“disappointed” で表す「がっかりする」
「がっかりする」と言えば、まず “disappointed” が思い浮かぶと思います。
- I’m so disappointed.
は「私はとってもがっかりしている」という意味ですよね。
感情表現の形容詞は後ろに続く前置詞がちょっとややこしかったりします。”disappointed” も例外ではありません。
「君にはがっかりした」を英語で表現すると、”I’m disappointed ( ) you” の ( ) の中には何が入るでしょうか?
正解は “in” です。
後ろに人が来る場合には “in” が使われることが多く、
- I’m disappointed in you.
で「君にはがっかりした」と、結構高い失望度合いを表します。
- I’m disappointed by you (your behaviour).
と言われることもありますが、これは誰かがした行為に対してがっかりしたという場合に使われるようです。
また、映画がつまらなかった場合の「その映画にはがっかりした」は、
- I was disappointed with the film/movie.
などという言い方をします。他には、
- I was very disappointed with the service.
サービスにとてもがっかりした - I’m disappointed with our performance.
自分たちの出来(パフォーマンス)にがっかりしている
のように、何かが自分の期待値よりも低かった場合にも “disappointed with” で表されることが多いです。さらに、
- I was very disappointed to hear that.
それを聞いてとてもがっかりした - She’s disappointed that she didn’t get the job.
彼女は雇ってもらえなくて落胆しています
のように、後ろに “to 〜” や文章が来て「〜してがっかりだ」「〜でがっかりしている」を表すことも多いですよ。
イギリス英語でよく聞く「がっかりする」
私はニュージーランドに来るまで「がっかりする=disappointed」しか知りませんでした。
でも、イギリス英語寄りの英語をよく使うニュージーランドの人たちは “disappointed” 以外の単語もよく使うんです。
それは “gutted“。
皆さん、聞いたことはありますか?
“gutted” とは、こんな意味なんです↓
《UK slang》extremely disappointed and unhappy
(Cambridge Dictionary)
「ものすごくがっかりした・落胆した」という感じですね。
- I’m gutted.
とてもがっかりした
というふうに使われます。
“disappointed” よりもかなり「がっかり」度合いが高く、”very disappointed” と同じような意味で、ニュージーランドやオーストラリアではよく使われる表現です。
“guts” とは、”I don’t have the guts to tell the truth” などのように「〜する勇気がある」を表すときに登場する単語ですが「内蔵、はらわた」という意味もあります。
また、動詞の “gut” には「(魚などの)内蔵を取る」という意味もあるんです。
魚屋さんで “salmon (gutted)” などと書いてあれば、キレイに内蔵が取り除かれた状態にしてあるよ、ということです。
さらに “gut” は「内蔵を取り除く」の他にも、火事などが建物の内部を破壊した場合にも使われるので、”I’m gutted” は自分の内部が破壊されたり、はらわたがえぐられるような感情かなと私は勝手に思っています。
そんな I’m gutted” はイギリス英語圏のスラングのようですが、ニュージーランドでは「残念なとてもがっかりした」感情をあらわす時によく使われますよ。
他にもある「がっかり」の表現
● let 〜 down、a letdown
“let 〜 down” も「〜をガッカリさせる」を表すときによく使われる言い回しです。
- I don’t want to let him down.
彼をがっかりさせたくないんだ - Don’t let me down.
がっかりさせないでね
などですね。また、名詞の “letdown” も “disappointment” の意味でよく使われます。
- What a letdown!
なんてがっかりなの! - The film was such a letdown.
その映画はとっても期待はずれだった
のように使って、期待していたのに実際はしょうもなかった時の「がっかりした」「期待はずれ」な感じを表します。
● somebody’s heart sinks
気が滅入ったり、悲しくなったり、という「がっかり」には、”somebody’s heart sinks” という表現も結構よく耳にします。
例えば、まぁまぁ良く出来たと思っていたTOEICの結果が分かって、実は点数が低かったような場合に、
- My heart sank when I saw my score.
自分のスコアを見てがっかりした、気が滅入った
のように「心が沈んだ」みたいな表現をするんですね。
他には、もっと落胆したニュアンスが入ってくると “depressed” も場合によっては使えるかもしれません。
少しだけ注意が必要
“disappointed” は「(人が)がっかりした」ですが、”disappointing” は「(何かが)がっかりさせる」です。
“bored” と “boring”、”interested” と “interesting” の関係と似ていますね。
“I’m disappointing.” や “The film was disappointed.” とは言いません。
混乱しないように、使う際にはちょっとだけ注意してくださいね。
感情を表す単語・フレーズにまつわるコラム
「がっかりした」だけでなく、感情を表す表現は会話でも頻出なのでぜひ覚えておきたいですね!
感情を表す英語表現は会話でも頻出なので、ぜひ覚えて使ってみてください!