その昔、ダチョウ倶楽部のギャグに「聞いてないよー」っていうのがありましたよね。
今回は、誰かから聞いた話が初耳だったときに使える英語のフレーズを紹介します!
「聞いてないよ」「初耳です」「初めて聞いたよ」を意味する英語フレーズ
例えば、同僚が「アレックスが今月末で辞めるって知ってた?」とあなたに聞いてきたとしましょう。
そんなことは知らなかったら “I didn’t know that!” とも言えるのですが、口語でよく使われるこんなフレーズもあるんです↓
Did you know Alex is leaving at the end of this month?
−No, that’s news to me.
“That’s news to me.” とは、私にとって「それは初耳だ」「それは初めて聞いたよ」「そんなの聞いてないよ」「それは知らなかった」みたいに、初めて聞かされたことや事前に知らされてなかったことを言われたときに返すフレーズです。
“I didn’t know that.(それは知らなかった)” よりも、驚いたり、イラッとしたりちょっと動揺したニュアンスを含んで使われることが多いです。
- Did he say that? That’s news to me.
彼がそんなこと言ったの?それは初耳だわ - You’re giving a speech at his wedding, right? −What? That’s news to me!
「彼の結婚式でスピーチするんでしょ?」「そんなの聞いてないよ!」 - It’s all news to me.
それは私には全くの初耳です

また、「〜は初耳だ」「〜なんて聞いてない」と文で言いたい場合には “It’s news to me (that) 〜” の形でも使えますよ。
- It’s news to me (that) he’s coming too.
彼も来るなんて初耳だ(聞いてないよ)
“news” は「ニュース」の “news” ですが、英語では /njuːz/ もしくは /nuːz/ のように「ニューズ」と濁るので注意してくださいね。
“no news to me” の意味とは?
“news to me” は知らなかったことを聞かされた時に使うフレーズですが、反対に、
no news (to me)
というフレーズもあるんです。これは「とっくに知ってる」「新しい話ではない」という意味になります。「初耳ではない→すでに知っている(驚きではない)」というニュアンスですね。
- That’s no news to me.
そんなのとっくに知ってるよ - Climate change is happening. That’s no news to anybody.
気候変動が起こっている。そんなの誰でも知ってるよ - It’s no news that prices are going up again.
物価がまた上がっているのは新しい話じゃない(驚きではない)
“news” は単数?複数?
最後に、“news” という単語の間違えやすいポイントをおさらいしておきましょう。
“news” は最後にsがついているので、複数形に見えますよね。ところがこれは、複数形ではありません。
“news” は数えられない名詞で単数扱いなので、動詞は単数形を受けるときの形を使います。
- The news was very shocking.
そのニュースはとても衝撃的だった
そして「このニュース(知らせ)」と言う場合にも “these news” ではなく、“this news” となります。
- I’m devastated by this news.
このニュース(知らせ)を聞いて悲しみに打ちひしがれています
今回紹介した中でも、“That’s news to me.” は一番使いやすいと思うので、ぜひ会話に役立ててみてくださいね。