“say” は「言う」という意味でよく知られた単語ですよね。
では、そんな “say” に名詞の意味があるって知っていましたか?
“have your say”、“have no say”、“have a say” など名詞の “say” を使ったフレーズとその意味を紹介します!
“Your say” の意味とは?
こないだ、ホームセンターで買い物した時にもらったレシートに “Your say” と書かれたQRコードがありました↓
この “say” が名詞の “say” なのですが、これってどんな意味だと思いますか?
ヒントは、このQRコードをスキャンすると、買い物をした店舗の接客や品揃えなどのフィードバックを入力するページが出てきます。
この “say” とは「意見を言う機会、発言する機会」という意味で、この場合の “Your say…” は「あなたの意見はこちら」みたいな感じです。
名詞の “say” の意味
上のような “say” の意味を英英辞書では、こんなふうに定義しています↓
an opportunity for stating one’s opinion or feelings
Oxford Dictionary of English
この “say” は “have your say”、“have my/their say” のような “have one’s say” という形で使われて「意見を言う」という意味になります。何かに対して自分の言いたいことを述べる機会を持つ、というニュアンスです。
- Let me have my say.
私の意見を言わせて - Let me finish, you can have your say later.
最後まで聞いて。あなたの意見を言う機会は後であるから
上に出てきたQRコードをスキャンしてフィードバックを送ってみたのですが、最後に、
- Thanks for having your say.
と出てきました。「ご意見ありがとうございます」ぐらいの感じですかね。
“have a say”、“have no say” の意味とは
同じく名詞の “say” を使ったフレーズに、
- have a say
- have no say
- have little say
というのもあります。これらは「(何かの)決定に関わる権利がある/ない/ほとんどない」という意味で使われます。“say” なので、自分の意見を発言して決定に関わる権利がある(自分の意見を言う権利がないので関われない)というニュアンスです。
例えば「(自分は発言する権利がないから)決定に関われないんだよね」という場合には、
- I have no say in that.
と言えます。他にも、
- Employees should have a say in where they work.
どこで働くのか従業員には発言権があるべきだ - Women had little say in who they married.
女性は誰と結婚するか決定に関わる権利はほとんどなかった
のように使われますよ。
また、ニュージーランドでは自治体が政策を決定する前に、市民から広く意見を募ることがよくあるのですが、そんな時には “have your say” がとてもよく使われています↓
“say” は動詞で使うことがほとんどですが、たまに今回紹介したような名詞の “say” が出てくるので、どこか頭の片隅に置いておくともいいかもしれません。