今回のWBCは日本が敗れて大きなニュースになりましたが、実は先週の試合で大番狂わせがあったのをご存じでしょうか?
イタリアが優勝候補のアメリカを8-6で破った試合はメディアで「ジャイアントキリング」という言葉で大きく取り上げられました。
では、英語でも「ジャイアントキリング」と言うのでしょうか?それともこれは和製英語なのでしょうか?
「ジャイアントキリング」とは?
「ジャイアントキリング」という言葉はスポーツの試合でよく使われる表現ですよね。「ジャイキリ」なんていう言い方もあるようです。
そんな「ジャイアントキリング」とは簡単に言ってしまうと、
格下の選手(チーム)が普通は勝てないような格上の相手に勝つこと
という意味で使われる言葉です。だいたい「勝てないだろうな…」と思われているようなチームが、はるかに強い相手チームに勝ってしまった場合に使われますよね。「大番狂わせ」とか「大波乱」「大金星」といった意味で使われる言葉です。
先日の試合では、優勝候補のアメリカをイタリアが破ったので「ジャイアントキリング」と報じられたんですね。
「ジャイアントキリング」って英語なの?
「ジャイアントキリング」は英語で書くと “giant-killing” で、辞書にも載っている単語です。なので、和製英語ではありません。
その意味はこんなふうに定義されています↓
used to describe a sports player or team that defeats a much stonger opponent, or an occasion when this happens
Cambridge Dictionary
「自分たちよりもずっと強い敵を倒すスポーツ選手(チーム)を説明する場合に使われる、もしくはそれが起こる時」と書かれています。
形容詞として “giant-killing victory” のように使われたり、名詞として使われているのも目にしたことがあります。
ただ、日本でニュースの見出しが「ジャイアントキリング」一色になるほど英語でもメジャーな表現かと言うと、実はそうでもないんです。

「ジャイアントキリング」は英語で “upset”
英語では、格下が格上に勝つ「まさか!」という予想外の結果になった時には、
upset
という単語がとてもよく使われます。“upset” には名詞と動詞の使い方があって、どちらにも共通するのは「ひっくり返されて乱された」というイメージです。
なので、名詞の “upset” は「番狂わせ、大波乱」を表し、動詞の “upset” は「〜を番狂わせで破る」という意味になるんです。
イタリアがアメリカを破った今回の結果を英語のメディアでは、
- Italy upsets Team USA in World Baseball Classic shocker
- Italy’s major upset now has USA holding their WBC breath
- Italy’s Stunning World Baseball Classic Upset Over Team USA
などと報道していました。「番狂わせ」をもっと強調した「大番狂わせ」は2つ目の例文のように、
- a major upset
- a huge upset
- a massive upset
のように言うことが多いように思います。ベネズエラチームが日本を破ったのも、
- Venezuela upsets defending champion Japan to reach WBC semifinals
- Venezuela upset the defending champions Japan 8-5 in the quarterfinals of the World Baseball Classic.
のように “upset” を使って報道されていましたよ。
“upset” を使った「番狂わせ」「大金星」については以下のコラムでも詳しく紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください!










