私がニュージーランドで生活をするようになって、耳も英語にちょっと慣れてきた頃に思ったことがあります。それは…
ネイティブは意外と簡単な単語で会話をしている
ということでした。同じように感じたことがある方、いらっしゃいませんか?
もちろん難しい単語を使っていることだってありますが、私たちが中学校で習った基本の動詞(do・have・put・take・go・get・make・giveなど)の登場回数が圧倒的に多いんです。
頭の中で英文を考える時に「これって動詞で何か単語があったような…」と思い出せない時などは、答えを聞くとあっけないほど基本の動詞で表現できたりします。
そこで、今回は基本の単語の使いこなしについてお話したいと思います。
英語の「話し言葉」と「書き言葉」
普段の日常会話は簡単な基本の動詞で全部できてしまうのではないかというぐらい、ネイティブは簡単な単語を多用しています。
が、それがそのまま文章にも当てはまるかと言えば、残念ながらそうではありません。なぜでしょうか?
日本語で考えてみたら分かりやすいですが、書き言葉は話し言葉とは違いますよね。それは英語でも同じです。話し言葉がそのまま文章に使えるかというと、その限りではありません。
例えば、あるイベントが延期になった場合、話し言葉では “put off” が使われることが多いですが、紙面になると “postpone” の方が圧倒的によく使われます。
特に新聞などの場合には、最初はちょっと易しめの単語で表現されたとしても、その後には同じようなニュアンスの難しい単語がずらずらずらと並んでたりします。
英語の特性を理解しよう
その理由に、英語には【同じ表現が反復するのを避ける】という特性があります。
例えば、45歳のハリウッド女優が新聞記事に載ったと仮定しましょう。名前はエリザベスにでもしておきます。
記事の文章にはその女優を表す言葉が、見事にたくさん出てきます。
“Elizabeth” はもちろんのこと、“She”、“The 45 year-old”、“The actress” と手を変え品を変え出てきますが、全部同じ人のことを指しています。
【反復を避ける】という英語の特性がそうさせているんですね。
会話で使いこなしたい「話し言葉」の英語
ちょっと話がずれてきましたが、今回の話は基本動詞のお話でした。
書き言葉では難しい単語も使われますが、会話では基本の動詞をイメージで掴んで使いこなせれば、グーンと上達すること間違いなしなので、簡単な基本の単語こそ大切にしたいですね。