雨が降り続くのではなく、降っていると思ったら止んで、止んだと思ったらまた降り始める。
そんなお天気のことを「雨が降ったり止んだり」と言いますよね。
でも、これって英語で何て言ったらいいのでしょうか?
一日中ずっと降っているなら “It’s been raining all day.” と言えるのですが、微妙に違う「降ったり止んだり」はどうやって表現するのでしょうか?
雨以外にも使える「〜したりしなかったり」の英語表現を紹介します!
「雨が降ったり止んだり」を英語で言うと?
実はこんな場合は、ある決まったフレーズを使うことが多いんです。
私は、以前働いていた職場でお客さんから初めてそのフレーズを聞いて以来、注意して聞いていると結構な割合で耳にします。そのフレーズとは、
on and off
です。なので、これを使うと「今日は一日中、雨が降ったり止んだりです」は、
- It’s been raining on and off all day.
と言えるんです。“rain on and off” って何となく「降ったり止んだり」がイメージできませんか?
実はこの “on and off” という表現自体は雨に限らずいろんな場面で使える表現なのですが、実際のところはどんな意味があるのか見てみましょう。
“on and off” の意味
試しに英英辞書で “on and off” を引いてみると、
starting, stopping, and starting again : not constant or steady over a period of time
The Britannica Dictionary
と書いてあります。始まって、ストップして、また始まって…イメージしやすくないですか?
なので、“on and off” は何かが継続して起こるのではなく、起こったり起こらなかったりを繰り返すような場合に使われます。
私は “on and off” ばかり耳にしますが、逆の “off and on” も同じ意味で使われるようです。

“on and off” の使い方
次は “on and off(もしくは off and on)” の使い方を見てみましょう。
「断続的に」「そうなったり、ならなかったりを繰り返す」場面って、どんなものがあるでしょうか?
例えば、タバコを止めたいけどなかなかキッパリ止められずに5年間「吸ったり吸わなかったり」の生活を繰り返している人は、
- I’ve been smoking on and off for 5 years.
5年間タバコを吸ったり吸わなかったりしています
と言うことができます。
他にも、歯が痛いけど、ずっと痛い訳ではなくて「痛くなったり、痛くなくなったり」を3ヶ月ほど繰り返しているような場合。これも “on and off” を使って、
- I’ve had a toothache on and off for the last three months.
ここ3ヶ月、歯が痛くなったり痛くなくなったりしています
と言えば分かってもらえますよ。
また、身近にありそうな「彼らは付き合ったり別れたりを何年も繰り返して、去年ついに破局した」なんていうのも、
- They dated on and off for years before breaking up for good last year.
と言えます。以前コラムで紹介した “for good” が、こんなところでも使えますね。
簡単なフレーズを使おう
上のような「断続的に」は “intermittently” という単語でも表せますが、普段の会話・口語では “on and off(もしくは off and on)” が使われる方が断然多いと思います。
ボキャブラリーを増やすために難しい単語を覚えるのが間違っているとは言いませんが、ニュージーランドに住んで感じたのは、ネイティブは普段の会話ではシンプルな単語を使って表現することがとても多いということです。
会話で使える表現を身につけるには、自分がすでに知っている単語をどれだけ使いこなせるかも大事ですね。
■天気の英語表現はこちらにまとめています↓参考になれば嬉しいです。