皆さん、会話を始める時ってどんなことを話題にしていますか?
“Hi, how are you?” から始まって、あとは向こうから話題をふってくれたらいいけど、自分からは何を話したらいいのか悩んだことないですか?
そんな時は、まずお天気の話をしてみましょう。
でも、いつもいつも “It’s a beautiful day.” じゃつまらないですよね。
そこで今回は会話で役立つ天気を表す基本の表現だけでなく、意外と知らない英語表現や、ニュージーランド人がよく使う表現も紹介します!
お天気の英語表現、いくつ知っていますか?
sunny, fine, cloudy, rain, snow, hot, warm, cold, foggy, windy, stormy ・・・
私はニュージーランドに来るまで、これぐらいしか知りませんでした。でも、ネイティブと話しているうちに、もっともっと色んな表現があることに気付いたんです。
「雨」の表現も “rain” を使わないで言えちゃうんです。それって目からウロコじゃないですか?
まずは「晴れ・くもり・雨」の英語表現
■ 晴れ
「晴れ=fine」と覚えている人が多いかもしれません。学校でもそう教わったような気がします。ところが、これは天気予報ではよく耳にするものの、会話では「晴れ」の意味で “fine” は意外と使わないように感じます。
その代わりに “sunny” や “weather is good” なんかをよく耳にします。
- It was sunny in the morning.
午前中は晴れていました - It’s sunny out there.
外は晴れてるよ - It’s going to be sunny all day.
一日晴れるだろう - if it’s sunny, / if the weather’s good,
もし晴れたら(天気が良かったら) - Fingers crossed for a sunny day.
晴れますように
また、会話では「晴れていること」自体よりも「晴れてて気持ちがいい」というニュアンスを表すことが多いです。例えば「天気いいね」と誰かに言う時には、
- Such a beautiful day!
- Lovely day!
- (It’s) gorgeous, isn’t it?
なんかを個人的にはよく耳にします。
■ くもり
「くもり」を表す単語は、皆さんご存じの “cloudy” の他に “overcast” という表現があります。一面雲で覆われた、どよーんとしてる「曇天」というやつですね。
- Tomorrow will be cloudy.
明日は曇りだろう
さらに、曇っていて暗く、気が滅入りそうな天気は “gloomy” で表すこともあります。
- What gloomy weather we’re having!
気が滅入りそうな(どんよりした)天気だね〜
■ 雨
「雨」の表現も “rain” だけじゃありません。と言うよりも、めちゃくちゃたくさんあって、”rain” は結構しっかり降っている雨の時にしか使いません。
- にわか雨 → shower
- 小雨 → drizzle
- 雨 → rain
- 土砂降り→ pour
のような使い分けをよく耳にします。降り続かない短時間のにわか雨は、天気予報では “showery” や “expect a few showers” なんていう言い方もします。
「土砂降りです」は “It’s pouring (with rain)” の他にも “It’s raining cats and dogs” というのもありますが、私は今のところ実際に使っている人に会ったことはないです…。
その他の「雨」の表現で私が面白いなと思ったのは、”wet” を使うことです。これを会話で使う人は私の周りではとても多く、
- (It’s) very wet, isn’t it?
すごい雨だね - It’s been wet.
雨がずっと降り続いています - We had a wet winter.
冬は雨が多かったです
のように表現します。もっとひどい雨だと “miserable” を使う人もいますよ。
そして、お天気が回復するのは “improve”、悪化するのは “deteriorate” と舌を噛みそうな単語ですが、会話では “get better/worse” と簡単な表現がよく使われます。
「雹・雷・霧・霜」の英語表現
■ 雹(ひょう)、霰(あられ)
日本では直径が5mm未満を「あられ」、5mm以上のものを「ひょう」と呼ぶそうですが、英語ではどちらも “hail” です。動詞も名詞も “hail” ですが「粒」のことを “hailstone(s)” とも呼びますよ。
- It’s hailing outside!
外はひょう(あられ)が降ってる! - The hail was so loud.
ひょう(あられ)がとてもうるさかった - I was outside when hail started to fall.
ひょう(あられ)が降り始めた時、私は外にいた
■ 雷
“thunder and lightning“。これで「雷」を表します。
“thunder” がゴロゴロ言う「雷鳴」、”lightning” がピカッと光る「稲妻・稲光」です。日本語ではどちらも「雷」で表せますが、英語では区別して表現します。
- I can hear thunder in the distance.
遠くで雷が聞こえる - He was struck by lightning.
彼は雷に打たれた - Thunder and lightning is forecast for later today.
今日この後、雷の予報です
順番を逆にして “lightning and thunder” とは言わないので注意してくださいね。”salt and pepper” みたいなもんですね。
■ 霧(きり)
「霧」はよく知られていると思います。名詞は “fog“、形容詞は “foggy” ですね。
- There’s thick fog outside.
外は濃い霧です - It was foggy this morning.
今朝は霧だった
のように使います。「霧は午後に晴れた」は “The fog lifted in the afternoon.” のように “lift” を使います。
■ 霜(しも)
「霜」は “frost” で、形容詞は “frosty” です。”frosty” は「凍えるような」という意味でも使われます。
- It was a frosty morning.
今朝は霜が降りていた
また、道が凍った(凍結した)時には、
- Watch out for icy roads.
凍った道に気をつけて
のように、”icy” なんかも使われますよ。
「暑い・寒い・ジメジメした」の英語表現
■ 暑い
“hot”、”very hot” 以外では、こんな表現も使われます↓
- scorching hot
- sweltering hot
“scorch” は「焦がす」という意味なので、”scorching” で「焼け付くような暑さ」を表します。”scorching heat”、”scorching summer” のように使います。
さらに、天気のニュースや新聞には “a scorcher” もよく使われますが、これは「めちゃくちゃ暑い日」という意味です。
“sweltering hot” は日本の夏のような「うだるように暑い」を表します。
■ 寒い
「寒い」もバリエーション豊富です。
凍るほどめちゃめちゃ寒いのは “freezing” で、”cold” よりも寒くない「肌寒い」のは “chilly” や “nippy” を使います。
寒くてもキリっとした気持ちよい寒さは “brisk” で、涼しいさわやかな清々しさには “crisp” が使われます。
気温に関しては “temperature is high/low” とは言いますが、”temperature is hot/cold” とは言わないので混同しないようにしたいですね(”hot/cold temperature” は天気予報ではよく耳にします)。
■ ジメジメした
「ジメジメした」の代表選手は “humid” ですが、肌にまとわりつくベタベタ感を表して “sticky” と言ったりもします。”sticker(ステッカー)” の “stick” で、ベタベタくっつくというニュアンスが出せます。
天気の英語表現は地味に大切
天気の英語表現は日常会話の中で使う機会がとても多いです。ちょっとした会話のきっかけにもなるので、単語だけでも知っていると役に立つはずです!
以前に紹介したこんなコラムもお役に立てるかもしれませんので、あわせて読んでみてくださいね↓