「雷」って英語でどう言うのか知っていますか?
「サンダー」と答える人もいるかもしれません。
では『ブラックサンダー』というお菓子はご存じでしょうか?美味しいですよね。
先日、ブラックサンダーのパッケージを見て思ったことがあったんです。
雷っぽいデザインのパッケージですよね。「雷」と言えば確かに「サンダー」なのですが、引っかかったのは「おいしさイナズマ級!」の部分です。
実は「イナズマ」は英語で「サンダー」ではないんです。
「雷」は英語で「サンダー」?
「雷」は確かに英語で、
thunder
と言います。ところがピカッと光る「イナズマ」は “thunder” ではなく、
lightning
と言います。つまり、英語では「雷の音(雷鳴)」と「雷の光(稲妻・稲光)」を別の単語で表すんですね。
日本語では「雷が鳴る」「雷が光る」みたいにどちらにも「雷」という言葉を使うので、それに比べると英語はややこしい感じがします。
では「雷が落ちる」は “thunder” と “lightning” のどちらで表すと思いますか?
“thunder” で表す「雷」
“thunder” と “lightning” を使った例文をいくつか見てみましょう。
まずは “thunder” から。雷の音(雷鳴)のほうですね。
“thunder” という単語の特徴は数えられないことです。なので、”a thunder” や “thunders” とは言えません。
- The thunder was really loud.
雷はすごい音だった - My dog is scared of thunder.
私の犬は雷(の音)が怖い - Thunder crashed in the sky.
雷が空で轟いた - I heard the rumble of thunder in the distance.
遠くで雷がゴロゴロ鳴るのが聞こえた
(※ rumble は長く続く低いゴロゴロという音を表します)
“thunder” は数えられませんが、一回の大きな雷の音のことを “a clap/crash/crash of thunder” のように表現することはできます。
- That was the loudest clap of thunder I’ve ever heard in my life!
今まで聞いた中で一番大きな雷(の音)だったよ
※一回のバリバリという音
“lightning” で表す「雷」
次は “lightning”、雷の光(稲妻・稲光)のほうです。
スペリングを “lighting” と間違えやすいので注意して下さいね。これだと「照明」になってしまいます。正しくは “lightning” です。これも数えられない単語です。
- Lightning flashed across the sky.
空に稲妻が走った(稲妻が光った)
ピカッと光る1つの稲妻・稲光を数える場合には “a lightning flash/bolt” や “a flash/bolt of lightning” なんかも使われます。
- I captured a lightning bolt.
稲妻の撮影に成功した - A bolt of lightning struck just metres away from me.
雷(稲妻)が私の数メートル先に落ちた
上に出てきた質問の「雷が落ちる」を表すのは “thunder”?それとも “lightning”?の答えはもう分かりましたよね。”lightning” が正解です。
- Lightning struck a tree near me.
私の近くの木に雷が落ちた - The tree was struck/hit by lightning.
その木は雷に打たれました - The tower was hit by a lightning strike.
タワーに雷が落ちた
“thunder and lightning” や “thunderstorm” で表す「雷」「雷雨」
雷鳴と稲光のどちらも合わせた「雷」は、そのまま “thunder and lightning” で表せますよ。
- Thunder and lightning is forecast for later today.
今日この後、雷の予報です - I was very scared of thunder and lightning as a kid.
子どもの頃雷がとっても怖かった
順番を逆にして “lightning and thunder” とは言わないので注意してくださいね。”salt and pepper” みたいなもので、語順はいつでもこのままです。
また、雷(雷鳴・稲妻)を伴った激しい「雷雨」は “thunderstorm” で表します。これもとってもよく使われる単語ですよ。
- There was a big thunderstorm last night and we lost power.
昨日の夜、激しい雷雨があって停電になった - I got caught in the thunderstorm.
雷雨に遭いました - I slept through the thunderstorm.
雷雨があったけど起きなかった(目が覚めなかった) - There are thunderstorms in the forecast.
雷雨が予想されています、予報では雷雨です
日本語では「雷」と一言で済ませられますが、英語にはいろんな「雷」の表現があるので、英語のニュースを読んでみるのも面白いですよ。まずは日常生活に出てきそうな “thunder” と “lightning” をしっかり使い分けましょう!
■ネイティブはちょっとした小雨では “raining” と言わない?
■お天気の英語表現。基本的な「晴れ、曇り、雨」以外にも「ひょう、あられ、霜、霧」や「暑い、蒸し暑い、寒い」など、ネイティブがよく使う表現を紹介しています↓