皆さんは “do” という単語、使いこなせてますか?
“Do you like coffee?” や “I don’t know.” のように、助動詞として使われる “do” もありますが、今回は助動詞ではなく、動詞の “do” にスポットを当ててみたいと思います(助動詞の “do” はこちらをご覧ください)。
「do=〜する」という、あまりにも馴染みがありすぎて辞書で調べる機会もなかなかない “do” ですが、実はいろんな使い方があるんです!
動詞の “do” を使うのはどんな時?
動詞の “do” は、”What are you doing?” や “I’ll do it.”、”I didn’t do that.” のように後ろに it・that・this などを使うことが多いと思います。
では、それ以外で使う動詞の “do” って、どんなものを思い浮かべますか?
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例えば、”What do you do?“、”I’ll do my best.”、”Do your homework.” などがありますが、他にも何か思い付きましたか?
私はニュージーランドに来るまで、自分が “do” を上手く使えていないと意識することは特になかったのですが、ネイティブの “do” の使い方を見たり聞いたりしていると、自分がいかに “do” を使えていなかったかを実感しました。
「そんなところでも使うの?」というようなところで “do” が活躍するんです。
早速、身の回りでよく使われる “do” を見てみましょう。
日常生活でよく使う「洗濯、掃除、皿洗い」の “do”
“do” は日常生活の動作を表すときにとてもよく登場します。
例えば、掃除・洗濯・お皿洗いは全部 “do” で片付いてしまうんです。
- I’ll do the washing later.
後で洗濯するよ - He’s doing the dishes / doing the washing-up.
彼はお皿洗ってるよ - I don’t have time to do the cleaning.
掃除をする時間がない
みたいな感じですね。
他にも、知り合いの女性で “do the garden” を使っている人がいました。「昨日は何してたの?」と聞くと、
- I was doing the garden.
とよく言っていましたが、初めて聞いた時はビックリしました。”do the garden” とは「庭仕事(庭いじり)をする」という意味なのですが、こんな使い方はなかなか思い付かないですよね。
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髪やネイルも “do” を使って表せる!
他にも、毎日使える身近な “do” があります。
「髪の毛をセット(きれいに)する」や「髪を切ってもらったり染めてもらったりする」を表すときにも “do” がよく使われるんです。例えば、髪の毛をセットする時間がなくて、そのまま待ち合わせに行ったら、
- What’s wrong with your hair? −I didn’t have time to do my hair.
「髪、どうしたの?」「セットする時間がなかったんだ」
なんていう会話になるかもしれませんし、美容院で髪を切ってもらったりカラーをしてもらった次の日に、
- Where did you get your hair done?
どこで(どの美容院で)やってもらったの?
と友達から聞かれることもあるかもしれません。
また「ネイルをする」にも “do” は役立ちます。
- I did my nails.
爪にマニキュアを塗った - Vicky did my nails.
ヴィッキーにネイルをしてもらった
こういった “do one’s hair” や “do one’s nails” は、知らないと他に何て言えばいいのか悩みますよね。
「提供する」を表す “do”
次は、私がニュージーランドで初めて聞いた “do” の使い方を1つ紹介します。
カフェやレストランでランチ営業をしているかどうか聞く場合、日本語では「ランチやってますか?」と言いますよね。
これ、あなたなら英語で何て言いますか?
パッと思い浮かぶ文章は、
- Are you open for lunch?
- Do you serve lunch?
- Do you have a lunch menu?
かもしれませんが、そんな時にも “do” が使えるんです。
- Do you do lunch?
ランチやってますか?
これだけです。めちゃめちゃ簡単ですよね。ちなみに、この “do” の定義を英英辞書で調べてみると、
to produce, make or provide something
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
となっています。「ランチをやっている=do lunch」と、言われてみればそのままなのですが、こんな使い方は知らないとなかなか口から出てきません。
他にもよく耳にする “do”
その他にも、日常で使うことはないと思いますが、
- I don’t do drugs.
私はドラッグはしません
という使い方もします。これも日本語で「クスリをやる」と言ったりするので、これも実はそのままですよね。
また、以前にコラムで紹介した “That’ll do.” にも “do” が使われていますよね。これは動詞の “do” の中でも会話でよく出てくる使い方です。
“do” だけに限らず、基本すぎてあまり辞書で調べない単語って、実はもっといろんな使い方ができたりします。
基本的な単語だからこそ、上手に使えるようになれたら表現の幅が広がりますよね!
■会話でよく使われる【強調のdo】とは?使い方と意味を例文とともに紹介しています↓