「今日は7時までに必ず帰ってきてね」「あの本、絶対に明日持ってきてね」というような「必ず(絶対に)〜してね」という表現、日本語でもよく使いますよね。
これを英語にすると、何て言えばいいのでしょうか?
- Be home by seven tonight.
7時までに帰ってきてね - Please bring the book tomorrow.
あの本、明日持ってきてね
のように表現できなくもないですが、もう少し「必ず、絶対に」というニュアンスを上手に表したいですよね。
今回は、そんな時によく使われる表現を紹介します!この表現、毎日耳にすると言ってもいいほど、ネイティブはとってもよく使っているんです。
「必ず、絶対に〜してね」を表す “make sure”
「絶対に(必ず)〜してね」という場面で必ずと言っていいほど使われるフレーズとは、”make sure” です。
“make” も “sure” も、どちらもシンプルな単語ですよね。この定義を英英辞書で見てみると、
ensure that something is done or happens
(オックスフォード新英英辞典)
と書かれています。”en-” は形容詞の前にくっついて「〜にする」という意味の動詞を作ることが多く(enlarge「拡大する」、enrich「豊かにする」など)、”ensure” は「確実にする」という意味になります。
つまり、上の定義によると、”make sure” とは「何かが起ることを確実にする」ということです。
これを日本語では「必ず〜する」と言いますよね。場面によっては「忘れずに〜する」がしっくりくる時もあると思います。
では次は、”make sure” をどう使えばいいのかを見てみましょう!
“make sure” の使い方と例文
“make sure” の後ろには「that+主語+動詞」が続くのが一般的ですが、口語ではこの “that” は省略されることが多いです。例えば、
- Make sure you’re home by seven tonight.
今夜は7時までに絶対帰ってきてね - Make sure you bring the book tomorrow.
あの本、明日絶対に持ってきてね - Can you make sure he gets the message?
(電話で伝言を頼むときに)彼に必ず伝えてもらえますか?
のような感じですね。”make sure” の後ろの動詞は、未来のことでも現在形を使うのが大事なポイントです。
他にも、私はニュージーランドで病院に電話して予約を取った時に、
- Please make sure you bring your passport.
必ずパスポートを持って来てくださいね
と言われたことがあります。こんなふうに “Please” を最初に付けると「必ず〜して下さいね」とちょっと丁寧な言い方になるので、とってもよく使われますよ。
また、”make sure to+動詞” は正式ではないと言う人もいますが、全く使われていないかというとそうでもなく、
- Please make sure to close the door behind you. Thank you!
「開けたらしめてください(開けっ放しにしないでください)」
のような貼り紙がお店のドアに貼られているのも、たまに見かけたりします。
“make sure” には「確かめる」の意味も
「〜を確実なものにする」という意味はそのままに、実は「確認する、確かめる」を表す場合にも “make sure” がよく使われるんです。「そうであるかどうか、はっきり確かめる」というニュアンスです。
例えば、旅行で宿泊予定のホテルに予約を確かめる電話をする場合には、
のように言えます。他にも、友達が失恋してしまって心配なときや、地震や災害の被害にあってないか確認したい時などには電話やメールで、
- I just wanted to make sure you’re OK.
大丈夫か確認したかっただけなの
のように “make sure” を使うことも多いですよ。また、
- I think the door’s locked, but I’ll go and make sure.
ドアの鍵閉まってると思うけど、ちょっと確かめてくる - Please check all the details to make sure they’re correct.
詳細をチェックして全て正しいことを確かめてください
のようにも使われます。
■「確認する、確かめる」という意味の “make sure” はこちらで詳しく紹介しています↓
“make sure” はとってもよく使われる
“make sure” は会話の中で本当によく出てきます。日常会話・ビジネスに関わらず広く使われるフレーズです。
基本の「(〜を)確実なものにする」というイメージさえ掴めれば、日本語訳にとらわれずに使いこなせるようになると思います。
様々な場面で役立つ “make sure”、会話の中でぜひ使ってみてくださいね。
“sure” にまつわる表現いろいろ
これまでもコラムに何度か登場した “sure”。会話ではとても使い勝手のいい単語です。
“make sure” 以外の “sure” の使い方は、これらのコラムも参考にしてみてください!↓
また、今回のコラムの中に何度か登場した “bring” の “take” との使い分けは、こちらのコラムもぜひ参考にしてみてください!↓