英語で何かを質問されて「はい」「うん、そうです」「いいよ」と答える時、いつも “Yes” で返してしまっていませんか?
“Yes” か “No” で答える質問の場合は、もちろん “Yes” と答えるのは間違いではありません。
でも、必ずしも “Yes” で答えないといけないということはないんです。少し違う言い回しやいろんなバリエーションで返事ができると、会話がもっとイキイキすること間違いなしですよ。
そこで今回のコラムでは、”Yes” と答えるような場面で使える “Yes” 以外の表現をいくつか紹介します!
“Yes” の代わりに使われる単語・フレーズ
例えば、
- Can you pass me the pen?
そのペン取ってくれる?
と言われたら、あなたならどんなふうに答えますか?
“Yes” という答えでもいいですが、何となく味気ないですよね。こんな場合には、
Sure.
がとってもよく使われます。「いいよ」「もちろん」というカンジが出るので、”Yes” よりも言われた側には気持ちいい返事に聞こえます。また、
- Do you mind if I open the window?
窓を開けてもいいですか?
と尋ねられた場合などには “No” や “Sure” だけではなく、
Sure, go ahead.
のように “go ahead(どうぞ)” を付け加えてもいいですし、
No problem.
と返すこともできます。ただし、これらはカジュアルな「いいよ」「もちろん」なので、少し丁寧な言い方としては、
も使えます。
また、フォーマルなレストランやホテル、その他のかしこまった場面での「かしこまりました」というニュアンスの “Yes” には、
Certainly.
が使われることが多いです。例えば、
- Can I have a glass of pinot noir? −Certainly.
という感じですね。
「〜はいかが?」と聞かれた時の “Yes”
知り合いの家に招かれたときに、
- Would you like to have some coffee?
と聞かれたら、何て答えますか?
飲みたい場合は “Yes, please” と答える人も多いのではないかと思いますが、ここでも “Yes” を使わずに答えることができるんです。そんな時によく使われるのが、
I’d love to.
です。”Would you like to 〜” と聞かれて「はい、ぜひ」とポジティブに答えるニュアンスが出る、好んでよく使われるフレーズです。あるいは、
- Would you like some coffee?
- Would you like some cake?
のように “Would you like 〜?” と聞かれた場合には、
I’d love some.
となりますが、これも “Yes” を使わずにできる丁寧な返事です。
■この “some” が表す量は多すぎず、少なすぎず「普通の量」というイメージです↓
また、大きな荷物を運んでいたら、通りすがりの親切な人が、
- Would you like some help?
お手伝いしましょうか?
と声をかけてくれたとしましょう。
“Yes, please” と言えばもちろん手伝ってくれますが、これも “Yes” を使わずに「お願いします」を表すとしたら、どう言えばいいのでしょうか?
こんな場合には、
That would be great. Thank you.
と言ってもいいですね。「そうしていただけると助かります」といった意味になるので “Yes” と言わなくても “Yes” のニュアンスを伝えることができます。
「いいね!」で返す
次は提案に “Yes” と返事をする場合を見てみましょう。友達に、
- Do you want to grab a drink tonight?
今夜、飲みに行かない?
と誘われた時なんかにも、返事が “Yes” だけだと、イマイチ乗り気ではないような印象を与えることもあります。
そんな時には敢えて “Yes” を使わずに「いいね!」と提案に乗る返事をしてみましょう。
- (That) sounds great!
- (That) sounds good!
などは、とっても簡単でシンプルですが、こんな場面でよく使われる返事です。”That” を省略した “Sounds good/great” もよく使います。
この “sound” は提案に対する返事の中でとてもよく使われる単語で、例えば、友達と会う日程を決める時にも、
- Is Sunday good for you? −Sunday sounds perfect!
「日曜日は都合いい?」「バッチリ!」
みたいにも使えます。
何かを提案された時の返事は “Yes” だけだと素っ気なく聞こえてしまうので、こういった「いいね!」という表現を使うと、イキイキした感じが出ますよ。
他にもある “Yes” の代わりに使える表現
以前にもこのサイトで紹介しましたが、誰かの意見に強く同意したり「もちろんです」と言いたい場合の “Yes” をもっと強めたニュアンスの単語があったのを覚えていますか?それは、
Absolutely!
です。この単語もニュージーランドでは本当にしょっちゅう耳にします。
“That was a great movie, wasn’t it?(いい映画だったね)” と言われて同意する場合に “Absolutely!” という答え方もできますし、”Can I use your bathroom?” のような質問の答えにも “Absolutely!” で返すことができますよ。
また、付加疑問で返す、というパターンもニュージーランド人は大好きです。
例えば、美味しそうな料理を見て、”That looks delicious!” という友達の呟きに対して “Yes” とは言わずに、
- It does, doesn’t it?
そうだね!
と返す感じです。アメリカ英語ではどうかは分かりませんが、イギリス英語はとにかく付加疑問を使うことが多いので、こんなふうにも使うんですね。
この返し方は相手が使った表現に合わせないといけないので少し練習が必要ですが、
- Isn’t it?
- Wasn’t it?
- Isn’t she/he?
- Doesn’t she/he?
- Aren’t they?
のように、たくさんのパターンが作れるので、絶対にマスターしたい返し方です。
表現がワンパターンにならないように、簡単な受け答えこそ色んな言い回しを身につけたいですね。今回紹介したものも早速使ってみてください!
■”please”、”Yes, please” の使い方については、こちらをご覧ください↓
■「そりゃそうだよね」「そうだよね」のニュアンスで使う “Of course” は、こちらで詳しく紹介しています↓