“of course” の意味はほとんどの人が知っていると思います。
「もちろん」ですよね。
では、実際にどんな場面でどんなふうに使っていますか?
今回は “of course” の意味と、意外と間違えやすい使い方をおさらいしたいと思います!
“of course” の意味と使い方
“of course” といえば「もちろん」という意味を思い浮かべますよね。
そして、例えばこんなふうに使うと思います↓
- Can I use your bathroom? –Of course.
「トイレ使ってもいい?」「もちろん」 - Can you give me a hand? –Of course.
「ちょっと手伝ってくれる?」「もちろん」 - Of course I know where Tokyo is. I’m from Japan.
もちろん東京がどこにあるのか知ってるよ。日本出身だもん
“of course” は、許可を求められたり依頼されて「もちろんいいよ」と答えるような場合や、話し手・聞き手にとって明らかな分かりきったことを話すときに使われますよね。
つまり、”of course” のニュアンスは「当然、当たり前」です。
“of course” で表す「そりゃそうだ」
そして、”of course” は誰かが言ったことに対して「そりゃそうだ(当然だ)」「当たり前だ」「そうだよね」と強調したり、同意するときにもよく使われます。
例えば、こんな感じです↓
- She’s angry with me.
–Of course she is. You forgot her birthday.
彼女、僕に怒ってるんだ
そりゃそうよ。彼女の誕生日を忘れたんだから - I’m getting a little nervous. My baby is due in a week!
–Of course you are. It’s your first baby.
出産予定日まで1週間なの。ちょっと緊張してきちゃった
そりゃそうよね。初めての赤ちゃんだもん
そして、先日娘を連れて訪れた、絵本がたくさん置いてある本屋さんで、こんなことがありました。
用事を済ませて帰ろうとしたときに、娘がまだ帰りたくないと泣いたのですが、そこで店員さんがこんなふうに声をかけてくれたんです。
店員さん:What’s the matter?
私:She doesn’t want to leave…
店員さん:そりゃそうよね
この「そりゃそうよね」、店員さんは何と言っていたと思いますか?
“Of course not” も合わせて覚えよう
店員さんは「(ここは楽しいから)帰りたくないのは分かるわ」というニュアンスで「そりゃそうよね」と言ったのですが、これは “Of course” ではないんです。
店員さんが言ったのは、
Of course not.
でした。これは “Of course you don’t (want to leave)” なので、”not” が必要なんですね。
日本語では「〜なの」にも「〜じゃないの」にも同じように「そりゃそうだよね」と返しますが、英語では “Of course” と “Of course not” はきちんと使い分けないといけません。
これは「〜してもいい?」と聞かれて「もちろんいいよ」と答える場合でも同じです。
- Do you mind if I borrow this?
これをお借りしてもいいですか?
–Of course not.
もちろん(もちろん嫌じゃないですよ)
のように “Of course not” で返すので「もちろん」という日本語訳だけに頼ってはいけません。
そして、ちょっと話がややこしくなりますが「〜じゃないの」に対する「もちろんそんなことないよ」にも同じことが言えます
- He doesn’t love me any more.
彼はもう私を愛してないんだわ
–Of course he does!
もちろんそんなことないよ!(彼は愛してるよ)
みたいな感じですね。ここで「そんなことないよ」のつもりで “Of course not” と言ってしまうと「もちろん愛していない」という意味になってしまいます。
相手の発言が肯定・否定にかかわらず、事実はどうなのかで使い分けると混乱しませんよ。
歌手の「オフコース」は “Off Course”
ちょっと話は変わりますが、最後に小ネタを。
昔、歌手の小田和正さんがメンバーだった「オフコース」という音楽グループをご存じでしょうか?
この「オフコース」はアルファベットで書くと “Off Course” なので、今回紹介した “of course” とはちょっと違いますね。
英語の “off course” は「(船や乗り物が)正しい針路をはずれて」「コースをはずれて」という意味になります。
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