今回のコラムでは、意味・使い方がイマイチ分からない人も多いのでは?と思われる単語 “due” を取り上げたいと思います。
この単語、辞書で調べても意味が分かりにくくないですか?
でも、一度イメージを掴んでしまうと、実はかなり使える単語なんです。
日常生活でもとってもよく耳にする “due”、どんな場面でどんなふうに使われるのか、このコラムでしっかりマスターしてしまいましょう!
会話で使われていた “due”
本屋さんで料理本をパラパラと立ち読みしていた時のことです。近くにいた女性のお客さんが店員さんに話しかけるのが聞こえてきました。
以下、その女性と店員さんのやりとりです。
女性:◯◯さんの料理本ってあるかしら?
店員さん:ここにあるけど、今週新しいのが出ますよ
女性:あら、そうなの?
店員さん:何日に発売されるか確認しましょうか?
こんな短い会話でしたが、この中に “due” という単語が出てきたんです。
コラムの後半ではこの会話を英語にしたものが出てきますが、まずはどのセリフでどんなふうに “due” が使われるのか、少し考えてみてから読み進めてくださいね。
“due” の読み方は?意味は?
“due” と書いて「デュー」と読みます。
試しに英和辞典を引いてみましょう。形容詞・名詞・副詞の意味がありますが、最もよく使われる形容詞を見てみます。
- (支払い期限に関係なく)当然支払われるべき
- (手形などが)支払い期日のきた、満期の
- 到着・誕生予定で
などと書かれていますが、これでは全然イメージが湧かなくないですか?
そんな時は英英辞書の出番です。そこには、
expected to happen or arrive at a particular time
(ロングマン現代英英辞典)
と書かれています。シンプルですが、ズバッと要点が伝わってきませんか?
イメージは、ある特定の時に何かが起こったり、到着するのが予期されているといった感じです。このイメージで上の本屋さんでの会話をもう一度見てみましょう。
女性:◯◯さんの料理本ってあるかしら?
店員さん:ここにあるけど、今週新しいのが出ますよ
女性:あら、そうなの?
店員さん:何日に発売されるか確認しましょうか?
どこに “due” が使われるのか、何となく分かりましたか?
実は、店員さんのセリフ2つともに “due” が使われていました。こんな感じです↓
- 今週新しいのが出ますよ
→ Her new book is due out this week. - 何日に発売されるか確認しましょうか?
→ Would you like me to check when it’s due out?
と言っていたんです。”due” だけでもいいのですが「発売される=出る」で “due out” と言うことが多いように思います。
「発売になる」というと “come out” や “become available”、本の場合は “be published/released” などが思い浮かぶかもしれませんが、この “due out” もなかなか使えますよ。
“due” の使い方いろいろ
●期限を表す “due”
“due” が最もよく使われるのが【期限】を表すときです。これも、
- It’s due on Friday.
それは金曜日が期限(締切)です
と簡単に表せますし、”due on” の後に日付を入れて、
- The following item(s) will be due on 18/07/2019. Please renew or return them by the due date to avoid overdue charges.
以下のアイテムは7月18日が期限です。延滞金を避けるため期日までに延長するか返却してください
みたいに使われることもよくあります。請求書の支払期限は、”due date” や “due by 日付” などで表されますよ。
また、出張や旅行に行く人には、
- When are you due back?
いつ帰って(戻って)くるの?
のように戻ってくる予定日を聞くことが多いです。
●電車やバスの到着予定を表す “due”
“due” は電車やバスなどが「到着予定の」を表すときにも使われます。
- The bus/train is due in five minutes.
バス/電車はあと5分で到着予定です
みたいな感じですね。バス停や駅にある表示板の「あと○分で到着」の欄に “due” とあれば「もう到着予定時間です」という意味になります↓
●出産予定日を表す “due”
さらに、”due” がよく使われるシチュエーションは妊婦さんに「出産予定日はいつですか?」と尋ねるときです。これは、
- When are you due?
- When’s the baby due?
などがよく使われます。「出産予定日」も “due date” で表せますよ。
こう見てみると、定義にもあったように、やはりスケジュール的な決まっているものに対して “due” を使うことが多いですね。
もちろん “due” を使わずに表現することもできますが、ネイティブは今回紹介したような “due” もよく使うので、使えるようになっておきたい単語です!
日本語にしにくい英語って結構ある
今回の “due” のように、日本語に訳しにくい英語って、実は結構あるんです。
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