“vulnerable” ってどんな意味?

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“vulnerable”、ここ最近の新型コロナウイルスのニュースでとてもよく見かける単語の一つです。

それ以外にも英語では実は結構よく使われる単語なのですが、意味がいまいちよく分からない…という人もいるかもしれません。その理由は、日本語にしにくいからです。

そこで今回はいくつか例を挙げながら “vulnerable” の意味と使い方、そして発音を紹介したいと思います!

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“vulnerable” の意味とは?

“vulnerable” は英和辞書を見てみると「傷つきやすい」と訳されていることが多いです。
でも、これだけでは少しイメージしにくいですよね。

英英辞書にはどんなふうに書いてあるのでしょうか?すると、

Someone who is vulnerable is weak and without protection, with the result that they are easily hurt physically or emotionally.
(Collins Dictionary)

と書かれていました。

“vulnerable” の大きなイメージとしては「保護がなくて弱い」です。なので、何かあったら「身体的・精神的に影響を受けやすい」「すぐにやられてしまう」といったニュアンスになります。

例えば、夜道を1人で歩いていたら怖いと感じる人もいると思いますが、

  • I feel vulnerable walking alone at night.

と言えば「いま何かあったらすぐにやられてしまう、(無防備で)弱い」と感じているということです。

他にも、”vulnerable people” みたいに名詞の直前でもよく使われます。例えば、以下の文章はニュージーランドのスーパーのウェブサイトに最近掲載されている一文です。

We are working on ways to ensure that vulnerable customers, who need a bit more assistance, can get the help they need.
(countdown.co.nz)

デリバリーまでしてくれるスーパーのオンラインショッピングは、現在COVID-19の影響で需要が急激に増えています。その中で “vulnerable customers” が利用できなくなってしまうということにならないように色々と対策をしているようです。

この “vulnerable customers” は後ろに「援助を必要としている人」と追加情報があるように、自力で店舗へ買い物に行くのが難しい人たちを指しています。

例えば、高齢の人や身体的に移動が難しい人などが含まれますが、”vulnerable people” は何かあった場合に自分で自分の身を守ることが難しい「(社会的)弱者」「弱い立場の人々」を指して使われることが多いです。

“vulnerable” の使い方

“vulnerable” の使い方をもう少し見てみましょう。

“vulnerable” は、”vulnerable to 〜” というフレーズもよく使われます。例えば、

  • People with blood type A seem to be more vulnerable to COVID-19.
    血液型がA型の人はCOVID-19にかかりやすいようだ

という嘘か本当かよく分からない研究結果が中国で出たという発表がありましたが、これも「〜に対して保護がなく弱い」「すぐにやられてしまう」というイメージは同じです。

なので「〜の影響を受けやすい、〜に弱い」というニュアンスで、病気に対して使う場合は「(病気)にかかりやすい」という意味で使われます。

  • If you have a weak immune system, you are more vulnerable to infections.
    免疫システムが弱いと、感染症にかかりやすい
  • Older people, and people with pre-existing medical conditions (such as asthma, diabetes, heart disease) appear to be more vulnerable to becoming severely ill with the coronavirus.
    高齢者と喘息・糖尿病・心臓病などの持病がある人は新型コロナウイルスで重症化しやすいようだ

また、”the vulnerable” で「vulnerableな人々」を表します。

  • Homeless people are among the most vulnerable to coronavirus.
    ホームレスの人はコロナウイルスに最もかかりやすい人たちの中に含まれている

Homeless

そして、”vulnerable” は人だけに対してではなく、物や場所・組織を主語にして使うこともできます。

  • Small businesses are vulnerable in tough economic times.
    スモールビジネスは不況時に弱い(不況の影響を受けやすい)
  • Public Wi-Fi is vulnerable to attack.
    公共のWi-Fiは攻撃に弱い

“vulnerable” はぴったりコレ!という日本語に当てはめるのが難しく、イメージでとらえるのが大切かなと思います。

“vulnerable” の名詞 “vulnerability” が「脆弱性」と訳されたり、反対語の “invulnerable” が「傷つくことのない、不死身の」といった意味になることも、”vulnerable” の「すぐにやられてしまう」イメージを掴む手助けになるかもしれません。

“vulnerable” の発音

“vulnerable” の発音は「バルネラブル」「ブルネラブル」でも「ヴァルネラブル」でもありません。

発音記号で書くと /ˈvʌlnərəbəl/ です。発音の動画があったのでこちらも参考にしてみてください↓

実際の会話のスピードでは、大げさに言ってしまうと「ヴォーナボー」みたいに聞こえます。最初にしっかりアクセントを置くことと、それ以外のところを変に強調しないことが大切です。

“vulnerable” は新型コロナウイルス関連のニュースで最近よく使われていますが、それ以外でも英語では結構よく出てくる単語です。日本語訳に頼ってしまうと理解しにくいので、たくさんの例文にふれてしっかりイメージをとらえてくださいね。

●新型コロナにまつわる英語表現はこちら↓↓↓

日本語にしにくい単語

以下のコラムでは日本語訳に頼ってしまうと理解しにくい単語を紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

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