“please” は丁寧にお願いするときに使う、と覚えていませんか?
それも間違ってはいませんが、それだけで覚えていると、“please” の本来の使い方を誤解してしまうこともあります。
今回は、“please” の基本的な使い方と、日本人が忘れがちだけど絶対に “please” を忘れてはいけない場面をおさらいしたいと思います!
“please” の基本的な意味
“please” の意味は?と聞かれたら、どう答えますか?
たまに「〜(を)ください」という意味だと誤解している人もいますが、そうではありません。
“please” は基本的にお願いする時に使います。
私が思う、日常生活の中で絶対に覚えておきたい “please” の意味・使い方は、以下の2つです↓
1. used to make a request more polite
Cambridge Dictionary
2. used when accepting something politely or enthusiastically
では、それぞれ具体的にどんなふうに使うのか、見てみましょう!
丁寧にお願いする “please”
“please” は丁寧にお願いをする場合によく使われます。
例えば、レストランで食事をしていてお水が欲しくなったら、ウェイターさんに “Excuse me. Can I have some water?” と言っても、もちろん問題なく通じます。
ところが、これは丁寧な表現ではありません。なぜ丁寧ではないのでしょうか?
それは “please” が無いからです。ネイティブは人に何かをお願いする時は必ずと言っていいほど “please” と言います。小さな子どもでも “please” を言うようにしつけられるので、それぐらい大切な基本です。つまり、
- Can you 〜?
- Could you 〜?
- Would you 〜?
- Can I 〜?
- Could I 〜?
のようなフレーズが「〜(して)ください」にあたり、“please” をつけることで丁寧な表現になるわけです。
日本語では「〜してください。お願いします」のように、敢えて「お願いします」と言うことは少ないと思いますが、英語では “please” を付けるのを忘れないようにしましょう。マナーある大人なら絶対のルールです。
どんな小さいことでも、例えば上のようにウェイターさんにお水をお願いする時でも “please” をつけるのは当たり前という感覚なので、
- Can I have some water, please?
お水をください(お願いします)
のように “please” まで口からサラッと出てくるように癖をつけておきたいですね。
ちなみに、“Can you/I 〜, please 〜?” と “Can you/I please 〜?” では、“please” を前に持ってきた後者の方がより丁寧になります。
相手のオファーを受け入れる “please”
英語を話し慣れていない人が忘れがちな “please” がこれです。
上の定義の2番目に出てきたように、相手の申し出を受け入れる時に使います。
これも丁寧な表現には違いないですが、この使い方でも必ずと言っていいほどネイティブは “please” を付けます。
具体的にどんなふうに使うのかと言うと、
- Would you like some more tea?
もう少し紅茶をいかがですか?
−Yes, please. - Do you need a bag?
ビニール袋いりますか?
−Yes, please. - Would you like me to take your picture?
写真をお撮りしましょうか?
−Oh, yes, please. Thank you. - What would you like to drink? Tea, coffee, or water?
何をお飲みになりますか?
−Uh, coffee, please.
みたいな感じですね。“Yes, please.” はセットフレーズとして覚ておきましょう。
最後の例文のように「何がいい?」と聞かれた場面では “〜, please” だけでもOKですが、自分から「〜ください」と頼む場合には、先ほど紹介したように “Can I have 〜, please?” のような表現を使った方がいいと思います。
注意したい「Please+命令形」
次に、ちょっと注意したいのが【please + 命令形】の使い方です。
英語の命令形は主に、相手にとって好ましいことや言われた通りにするのが自然なとき、ルール的なものを表すときに使われることが多いです。
それに “please” がくっつくと「どうぞ」「どうか」というニュアンスになります。例えば、
- Please come in.
どうぞお入りください - Please have a seat.
どうぞお掛け下さい - Please feel free to contact us if you require any further assistance.
ご質問等ございましたらどうぞお気軽にご連絡ください - Please do not touch.
触らないでください
のような感じですね。ただ、
- Please reply as soon as possible.
至急返事をください
のように、相手にわざわざやってもらうお願いごとを【Please+命令形】で言ってしまうと、相手に “No” と断る余地を与えない、威圧的な印象を与えてしまうことがあります。
そんな場合には、“Could/Would you 〜, please?” や “Would you mind 〜?”、もしくはビジネスのメールでは、
- I would be grateful if you could reply as soon as possible.
至急お返事を頂けるとありがたいのですが
のような表現が使われますよ。
日常生活の中で使うことの多い “please” だからこそ、使い方をしっかりマスターしておきたいですね。
■”Excuse me” も日常生活でものすごくよく使うフレーズです↓
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