“appreciate” 正しく使えてますか?意味と使い方をおさらい!

“appreciate” という単語を耳にしたことはありますか?

「感謝する」を表す、“Thank you” よりも少しフォーマルな表現としてご存じの方も多いと思いますが、実は使う際にちょっと注意したいポイントがいくつかあるんです。

今回は、使えると表現の幅が広がる “appreciate” の間違えやすいポイントを中心に紹介したいと思います。

目次

“appreciate” は「物・事」に「感謝する」

冒頭で、“appreciate” は “Thank you” のフォーマルな表現として使われると紹介しました。

確かに「感謝する」という意味では同じなのですが、注意したいのは【感謝する対象が違う】ということです。

“thank” は「人に感謝する」という意味なので、“thank” の後ろに「誰」が入って、“Thank you” になります。誰もが知っている、もはや説明するまでもないフレーズですね。

それに対して “appreciate” の意味はこうです↓

to be grateful for something that somebody has done; to welcome something

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

何かに感謝する、ありがたく思う」ですね。感謝する対象は「」であって「誰」ではありません。なので、“I appreciate you.” とは言えないんです。

では、実際にどんなふうに使われるのかを見てみましょう!

“appreciate” の使い方、例文

“appreciate” の後ろに「何に感謝するか」を入れるだけです。

繰り返しになりますが「誰に」ではなく「何に」です。例えば、

  • I really appreciate your help.
    あなたの助けに感謝します=お手伝いいただきありがとうございます

みたいな感じですね。また、

  • Your support is much appreciated.

のように【感謝の対象】が主語に来て、“be appreciated” と受け身で使われることもあります。

そして、私がニュージーランドで生活する中で気付いたことは、実は “Thank you” と合わせて使われることも多いということです。例えば、

  • Thank you for coming. I really appreciate it.
    来てくれてありがとう。感謝します

みたいな感じですね。

“it” は、ここでは「来てくれたこと」を指していますが、この “it” がなかなか重要です。“appreciate” は「(何か)に感謝する」なので、必ず後ろに「何」という目的語が必要になります

つまり、“it” を抜かして “I appreciate.” とは言えないんですね。

“I thank.” と言われたら何か足りない感じで気持ち悪いのと同じ感覚です。“appreciate” の後ろには必ず「何」に感謝しているのか入れるのを忘れずに!

何かを丁寧にお願いする時にも “appreciate” は使える!

また、“appreciate” は人に何かをお願いする時にも登場します。

  • I’d(=I would) appreciate it if you 〜.
    〜していただけると幸いです、有り難いです

というフレーズが特に書き言葉でよく使われますが、この “it” もよく忘れられがちです。後ろの “you” 以降で述べる 「youが〜することに感謝します」なので、“it” が必要なんですね。

このフレーズは丁寧で控えめにお願いする表現で、例えば、

  • I’d appreciate it if you could give me some advice.
    アドバイスをいただけると幸いです(有り難いです)

のように使います。しつこいようですが “it” を忘れないでくださいね。
また、感謝する対象が主語になって、

  • Any advice would be greatly appreciated.
    アドバイスいただけたら大変ありがたいです

のように “be appreciated” と受け身で表現することもありますよ。

“I appreciate it” は覚えておきたい

具体的に「何に感謝するのか」を表現すると、とてもきちんとした表現になります。例えば、

  • I really appreciate your help.
    助けていただいてありがとうございます

みたいな感じですね。ところが実際の会話の中では、相手が何かしてくれた時に、

  • Thank you. I appreciate it.

とだけ言うことも多いです。「何に」感謝するのかを具体的に言わずに “it” で表現するんですね。

これは丁寧な表現には変わりないですが、それほどフォーマル過ぎず「ありがとう、助かるよ」みたいな感じで、日常的に使われている表現だと思います。

これまで “Thank you” ばかり使っていたという方は、場面によって “appreciate” も活用してくださいね!

「ありがとう」にまつわる英語コラム

■「ご理解/ご協力のほどよろしくお願い致します」も “appreciate” を使って表現できます↓

■ “Thank you” と “Thank you very much” の使い分けはこちら↓

■いつもの “Thank you” にひと工夫!ネイティブっぽい “Thank you” の使い方とは?↓

■“Thanks anyway.” って、どう使う?

■イギリス英語の「ありがとう」と言えば、“Cheers” です!↓

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