以前、日常会話によく出てくる “anyway” の使い方をいくつか紹介しました。
そこでは紹介しきれなかったのですが、”Thank you anyway” と “Thanks anyway” も普段の会話でとてもよく使われるフレーズです。
そこで今回は “Thank you/Thanks anyway” の意味と、具体的にどんな時に使うのかを紹介したいと思います!
“Thank you anyway”、”Thanks anyway” の使い方
“Thanks anyway” も “Thank you anyway” も、どちらも見てわかるように、感謝する時に使う表現です。
「とにかくありがとう」なので、純粋な「ありがとう」とは何かが違う場面で使われます。その場面とは、こんな時です↓
- 親切に何かをオファーしてもらったけど断る時
- 相手が自分のために何かをしようとしてくれたけど、十分に力になれなかったような時
では、具体的にどんなふうに使うのかを見てみましょう。
厚意を断る “Thank you anyway”
例えば、同僚が「家まで車で送ろうか?」とあなたに聞いてくれたとしましょう。でもあなたは「ううん、タクシーで帰るよ。ありがと」と答えるとします。
ここで、”Thanks anyway” を使ってこんなふうに表現できるんです↓
- Would you like a lift home?
−No, I’ll just take a taxi. Thanks anyway.
親切に聞いてくれたことに対しては「ありがとう」ですが、ここでは「車で送ろうか?」という厚意のオファーに対して「いらない」と断っていますよね。
なので、”Thanks anyway(とにかくありがとう)” と言っているんですね。
相手の努力や誠意に対する “Thank you anyway”
“Thank you anyway”、”Thanks anyway” が使われるもう1つの場面は、相手が自分のために何かをしようとしてくれたけど、十分に力になれなかったような時です。
これも例を挙げてみましょう。例えば、スーパーに卵を買いに行ったら棚がすっからかん…という場面を想像してみてください。
店員さんに聞いたら、在庫を確認しに行ってくれたけど、売り切れていたとします。そこで、
- Do you have any more eggs?
−I think we do. Let me check.(戻ってきて)Sorry, we’ve run out.
−Oh, alright. Thanks anyway.
みたいな感じで “Thanks anyway” または “Thank you anyway” が使われます。
思ったような結果(=卵の在庫をもらうこと)は得られなかったけど、相手がしてくれたこと(=自分のために在庫を探してくれたこと)に感謝を表すために “Thank you anyway(とにかくありがとう)” と言っているんですね。
この使い方も日常生活でとてもよく耳にします。
“Thanks anyway” の代わりに使える表現
最初に紹介したような、人の厚意を断って「とにかくありがとう」と言うような場面で、他にも使われる表現があります。
それは、以前にも紹介した、
です。直訳すると「でも、ありがとね」みたいな感じになります。
例えば、日本語でも「何かお手伝いできることはない?」と聞かれて「うーん、今のところ無いかな」とだけ答えるのではなく「ありがと」と最後につけたりしますよね。それと同じで、
- Is there anything I can do to help?
−Well, no, not at the moment. Thank you though.
のように、最後に “Thank you though” とくっつけると、親切に聞いてくれたことに対して感謝しているニュアンスが表現できます。”But thank you” も同じです。
“Thank you anyway” は丁寧な感じ
相手に何かを頼んで、それをしてもらったら “Thank you” と言うのは当たり前ですよね。
でも、できない(もしくは、お願いした通りにはしてもらえなかった)場合でも、相手が自分のためにしてくれたことが少しでもあったら感謝を伝えたくなりますよね。
そんな時に使う “Thank you anyway” や “Thanks anyway” は、ポジティブなフレーズです。相手に丁寧な印象を与えるので、ぜひ会話に役立ててみてくださいね!
■日常会話でよく出てくる “anyway” の使い方はこちら↓
■”though” はぜひ使いこなしたい単語です!
■”Thanks” と “Thank you” の違いはこちら↓
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