“morning” の意味は?と聞かれたら、たいていの人は「朝」と答えると思います。
それは正解です。ところが「朝」という意味ではない “morning” もあるんです。
普段何気なく使っているかもしれない “morning” の意味をもう一度おさらいしてみましょう!
“morning” の意味とは?
私は “morning” の意味は「朝」だとずっと思っていました。例えば、
- I woke up at six in the morning.
今朝は6時に目覚めました - I left for work early this morning.
今朝は朝早く仕事に出かけました - See you tomorrow morning.
明日の朝会いましょう
みたいに「今朝」「今朝早く」「明日の朝」を表す時に使うのが “morning” で、朝起きて仕事や学校に行くぐらいの時間帯という漠然としたイメージを持っていました。
ところが、ニュージーランドで生活するうちに「morning=朝」に違和感を感じることが多くなったんです。例えば、
- I only work in the mornings.
の意味は「朝だけ働いています」かというと、そうとは限らないんです。また、
- I was at home all morning that day.
は「その日の朝はずっと家にいました」ではありません。
「午前(中)」を表す “morning”
“morning” は私がイメージしていた「朝」という意味もありますが、実は「午前」という意味なんです。
英英辞書を引いてみると、1番目の定義にこう書いてあります↓
the early part of the day, from when the sun rises until 12 o’clock in the middle of the day
ロングマン現代英英辞典
「日中の早い時間帯、お日さまが上ってから昼12時まで」とハッキリ書いてあります。まさに「午前」ですよね。なので、11時半も “morning” なんです。
上に出てきた文をもう一度見てみると、
- I only work in the mornings.
は「朝だけ働いている」の可能性もありますが「午前中だけ働いています」かもしれません。そして、
- I was at home all morning that day.
はもっとハッキリしていて「その日は午前中ずっと家にいました」という意味になります。
かかりつけの病院や歯医者に予約を入れる時にも「”morning” では何時が空いてますか?」と聞くと午前中の空いている時間を教えてくれますよ。
「朝」と「午前(中)」を区別しなくてもいい場合は特に気にすることはありませんが「morning=朝」と暗記していると意味を取り違えることがあります。
“morning” は「深夜」「夜中」「未明」も表す
そして “morning” にはもう一つ、こんな意味もあるんです↓
the part of the day from 12 o’clock at night until 12 o’clock in the middle of the day
ロングマン現代英英辞典
先ほど出てきた定義と何が違うのかというと「始まりの時間」です。先ほどは「日の出から12時まで」でしたが、これは「夜中の12時から昼の12時まで」と書かれていますよね。
これが意味するのは、日本語の「夜中の1時」や「深夜2時」なんかも英語では “morning” で表すということです。
なので「夜中の2時に家に着いた(帰ってきた)」は、
- I got home at two in the morning.
になります。「夜」につられて “at night” と言ってしまいそうですが、夜の12時を過ぎると英語では “in the morning” なので注意してくださいね。
また、夜中を過ぎて日の出前の「未明」や「明け方」といった早い時間のことを表現する時にも、
- early hours (of the morning)
- small hours (of the morning)
- wee hours (of the morning)
などがよく使われますよ。
- A strong earthquake struck Indonesia in the small hours of Wednesday.
水曜日の未明にインドネシアで大きい地震があった
みたいな感じです。「早い時間」を「数が小さい時間」と表現するのが面白いですね。
■時間の基本的な英語表現はこちらで紹介しています↓ぜひ合わせてご覧ください。