ロシアのカムチャツカ半島付近で起きた巨大地震により、昨日は日本列島の広範囲で長時間にわたって津波警報が発令されましたね。
私は警報がいつ解除されるかこまめにニュースをチェックしていたのですが、見るたびに「まだ警報が出てる」という状態でした。
そこで今回はこんな「(警報など)が出ている、発令されている」の英語表現を紹介したいと思います。
「津波警報」「津波注意報」を英語で言うと?
では、まずは「津波警報」や「津波注意報」の英語表現をさらっと見ておくと、
tsunami warning:津波警報
tsunami advisory:津波注意報
tsunami alert:津波警報・注意報・警戒情報等の包括的な呼び方
と、こんな感じです。ニュージーランドでは “tsunami threat” などもよく使われていましたが、国や地域によっては注意報や警報が出される前段階の “tsunami watch” などもあるようです。

「(警報などが)出ている」を英語で言うと?
次は、今回のタイトルにもある「津波警報(注意報)がまだ出ている」の英語表現を見てみましょう。
ポイントは「(警報が)出ている」をどう表すかですよね。これはお決まりの表現があります↓
be in place
これは、法律や措置・規制・対策・ルールなどが「実施されて、機能して、施行されて」という意味で使われるフレーズなのですが、警報・注意報が「出ている(出されている)、発令されている(発令中で)」を表す時にも使われるんです。
どの地域に出されているかを表す場合には、後ろに “for+場所” を付けるだけです。
be in place for 地名
例えば、昨日の報道から引用すると、
- A tsunami watch is also in place for the Hawaiian Islands and a tsunami advisory for portions of Alaska’s Aleutian Islands. −CNN
ハワイ諸島には津波ウォッチ(津波発生の可能性)も発令されており、アラスカのアリューシャン列島の一部には津波注意報が発令されています
とあったり、避難指示や避難勧告が「出ている(出されている)、発令されている」を表す時にも使われるので、
- Evacuation orders are also in place for the Pacific coast of Japan −BBC
日本の太平洋沿岸にも避難指示が出されています
のように報道されていました。
さらに、今回のように長時間にわたって出されている場合は「まだ(警報・注意報が)出ている、出されている」と表現することもあると思いますが、この場合は “be still in place” か “remain in place” もよく使われますよ。
- Tsunami advisories remain in place for the Pacific coast of Japan.
まだ(依然として)津波注意報が日本の太平洋沿岸に出ている
“be in effect” も同じ意味で使われる
“be in place” 以外にも、もう一つ同じ意味で使われるフレーズが、
be in effect
です。これも同じように、法律やルール・制度などが「実施されて、有効で」といった意味で使われて、警報や注意報に対しても「発令中で、有効で」を表す際にとてもよく使われるフレーズです。
個人的な印象ですが、北米系のメディアではこちらの方がよく使われているように感じます。
- Tsunami Warnings are in effect for Hawaii and parts of Alaska
津波警報がハワイとアラスカの一部に出ています(出されています) - Tsunami advisories remain in effect across Japan’s Pacific coastline.
日本の太平洋沿岸全域で、津波注意報が引き続き発令されています
英語で津波警報・注意報の話をする際の参考になれば嬉しいです。なお、上で紹介した例文の内容は必ずしも現在の津波情報を表しませんので、最新情報は各自でご確認くださいませ。
■地震にまつわる「地震」「揺れを感じる」「余震」「避難する」などの英語表現はこちらで紹介しています↓
■警報・注意報などが「解除される」の英語表現はこちら↓
■「高台へ避難する」を英語で言うと?