“Bear with me.” と言われたら、それはどんな意味だと思いますか?
私は初めてこのフレーズを知ったときに「bear=熊」で「熊と私…?」が思い浮かんだのですが、この “bear” は「熊」ではありません。
発音は「熊」の “bear” と同じですが、実はこの “bear” は動詞なんです。
ネイティブがよく使う “bear with me” の意味と使い方を紹介します!
“bear with me” の意味とは
“bear with me” は口語で使われるフレーズです。
例えば、こないだ友人がスマホで撮った写真を私に見せようとしたのに、なかなかその写真が見つけられず、
- Bear with me.
と言っていました。これってどんな意味だと思いますか?
実はこれ「ちょっと待ってくださいね」という意味になるんです。
“bear with me” は「ご辛抱ください、お待ちください」
“bear with me” の “bear” は「〜に耐える、辛抱する、我慢する」という意味の動詞で、否定形でよく使われる単語です。例えば、
- I couldn’t bear the pain.
私は痛みに耐えられなかった - I can’t bear to see food wasted.
私は食べ物が無駄にされるのを見ることに耐えられない
みたいな感じで、”bear” の後ろには必ず目的語が入るのですが、”bear with me” になると「私に耐えてください(辛抱してください、我慢してください)」が直訳になります。
これは、上の友人が使っていたシチュエーションのように、何かを探したり何かをやり終えるのを待ってもらっている時に相手に言うフレーズなので「時間がかかることに辛抱してください、お付き合いください」といったニュアンスです。
それが、シチュエーションによっては「少々お待ちください」という意味にもなるんですね。
“bear with me” の使い方
これは基本的に口語で使われるフレーズで、丁寧な「少々お待ちください、待ってくださいね、辛抱してくださいね」を表す表現です。
例えば、上の友人のように何かをするのにちょっと時間がかかって相手を待たせている場面で使ったり、
- I’m new to this, so please bear with me until I get the hang of it.
初めてなので(まだ慣れてないので)コツを掴むまで辛抱してください
みたいに上手くいかないことや楽しくないことがあるけど「辛抱してね」というニュアンスでも使われます。
また、話をしている人が聞き手に「話を最後まで(我慢して)聞いてくださいね」と言うような場面も “bear with me” がよく使われる場面です。
- Please bear with me for another minute or two.
あと1、2分お付き合いください
(あと1、2分我慢して聞いてくださいね) - This post is going to be a bit long, so please bear with me.
この投稿は少し長くなります。どうぞお付き合いください
“bear with 〜” はビジネスで使われることもあります。例えば、注文が殺到して発送に遅れが出るような場合には、
- Please bear with us during this time as we are currently experiencing high volumes of orders.
現在、注文が増加しております。少々お待ちくださいませ - We apologize for any inconvenience. Please bear with us.
ご不便をおかけし、申し訳ありません。少々お待ちくださいませ
みたいに使われますよ。「熊と私」ではない “bear with me”、覚えて使ってみてくださいね!
■ビジネスや書き言葉でよく使われる「今しばらくお待ち下さい」も “wait” を使わない表現がよく使われます!