You’re getting the hang of it.
これってどんな意味だと思いますか?
“hang” は動詞で「吊るす」とか「かける」といった意味がありますが、上の “hang” は動詞ではありません。
今回は日常生活でよく使う、ちょっとカジュアルな “get the hang of 〜” の意味と使い方のお話です。
“get the hang of 〜” の意味は?
“get the hang of 〜” は直訳しようとすると「the hang の意味が分からない…」と悩んでしまいそうですが、これは決まったフレーズなので、丸ごと “get the hang of 〜” で覚えてしまいましょう。
“get the hang of 〜” の意味は、
- 〜のコツをつかむ
- 〜のやり方・使い方に慣れる
- 〜のやり方を会得する、要領がわかる
みたいな感じです。ニュアンスとしては、何か新しいことを始めたときに「(技術や要領・コツをつかんで)できるようになる、慣れる」だったり、新しいものを使い始めたときに「使いこなせるようになる」なんかを表すときによく使うフレーズです。
英英辞書で “get the hang of something” の意味を見てみると、
[informal] to learn how to do something or use something
ロングマン現代英英辞典
と書かれています。“learn” は「学ぶ」ですが、これは「身につける、習得する、できるようになる」という意味です。
なので、“get the hang of something” が「やり方のコツを掴む、(コツを掴んで)やり方や使い方を習得する」という意味になるんですね。
“get the hang of 〜” の使い方
このフレーズは口語で使うカジュアルなフレーズなので、日常生活のいろんなところで出てきます。
例えば、新しいスマホに変えて使い方が全然分からない人がいたとします。その人に対して、
- Don’t worry, you’ll soon get the hang of it.
と言えば「そのうちすぐコツを掴めるよ→そのうちすぐに使いこなせるようになるよ」ということです。
また、何かちょっと練習が必要なことでも「練習して、やり方やコツを身につけたらそんなに難しくないよ」みたいなことを言いたい場合には、
- It takes practice, but it’s not too difficult once you’ve got the hang of it.
みたいに表現できます。
あるいは、何かのゲームのルールを人に教えるとしましょう。実際にやってみて練習しているうちに上手にできるようになってきたら、
- You’re getting the hang of it!
コツを掴んできたね
みたいに「できるようになってきたね」と声をかける、みたいな感じで使います。

そして、何か新しいことにチャレンジした人が上手にできるようになっていたら、
- You’ve really got the hang of it!
コツを掴んだね!(コツを掴んで上手にできてるね!)
のように、応援して励ますポジティブな言葉としても使えますよ。
「〜のコツを掴む」「〜のやり方が分かる」「〜を使いこなす」
“get the hang of 〜” は誰かに対して言うだけではなくて、もちろん自分のことを話すときにも使えます。
子どもが生まれて少し経った頃、同じ両親学級に通っていた友達とメッセージでやりとりしていたときに、その友達が、
- I feel I’m slowly getting the hang of this parenting thing.
と言っていたのを思い出します。初めての子どもが生まれた時って、右も左も分からないけど、日々積み重ねていくうちに何となく要領が掴めてきますよね。そんなニュアンスにピッタリの表現だなと思いました。
また、新しいスマホで「これ、まだ使いこなせてないんだよね」と言いたい場合なんかにも、
- I still haven’t got the hang of this.
みたいに簡単に表現できてしまうので、“get the hang of 〜” はとっても便利なフレーズです。カジュアルな表現ですが、ぜひ使いこなして会話に役立ててくださいね!