「レッツ ○○!」
「〜しようよ」と提案する英語表現ですよね。
では、反対に「〜しないでおこう」「〜するのはやめておこう」って否定形で言いたい場合って、どう言えばいいのでしょうか?
“Let’s 〜” の否定形は?
“Let’s 〜” の否定形を作る前に、まずは “Let’s” って何なの?をサラッとおさらいしてみましょう。
“Let’s” とは “Let us” の短縮形ですが、
Let’s do something
で口語で「〜しよう」「〜しましょう」と提案する時に使う表現でしたよね。
- Let’s go for a drink.
飲みに行きましょう - Let’s order pizza tonight.
今夜はピザを取ろうよ - Let’s get started.
さぁ、始めましょう - Let’s move on to the next topic.
次のトピックに移りましょう - Let’s party!
パーっとやろう!
(盛り上がろう!はしゃごう!のニュアンス)
“Let’s” の後ろは必ず動詞の原形です(上の “party” も動詞です)。”Let’s cooking!” みたいには言いませんので、ご注意を。
では、反対に「〜しないでおこう」「〜するのはやめておこう」と否定のニュアンスを持たせるには、どうすればいいのでしょうか?
以下のどれが正解だと思いますか?
- Let’s don’t 〜.
- Let’s not 〜.
- Don’t let’s 〜.
“Let’s 〜” の否定形、正解は…
正解は…2番の “Let’s not 〜” です。
Let’s not do something
で「〜しないでおこう」「〜しないようにしよう」「〜するのはやめておこう」といった提案を表します。例えば、
- Let’s not go out tonight.
今夜は出かけないでおこう - Let’s not talk about that.
それについて話すのはやめよう - Let’s not worry about that.
そのことを心配するのはやめよう(考えるのはやめよう) - Let’s not tell her.
彼女に言わないでおこう
また、ただの提案というよりも「〜しないで」のやんわりしたバージョンとして「〜しないようにしよう」というニュアンスで使うこともありますよ。
- Let’s not judge people too quickly.
人をどんな人間かすぐに判断しないようにしよう - Let’s not jump to conclusions.
早とちりしないようにしましょう
人に注意する場合には “Don’t 〜” を使いたくなりますが、”Don’t 〜” は「(人に対して)〜しないで」です。それに対して “Let’s not 〜” の場合は「(自分も含めて)〜しないようにしましょう」という注意喚起的なニュアンスになるので、柔らかい表現になるのかもしれません。
娘が通っていたニュージーランドの幼稚園でも、園庭で昆虫を見つけた子供たちに先生が、
- Let’s not disturb him.
そっとしておいてあげようね
(邪魔しないでおこうね)
みたいに言っているのを耳にしたことがあります。
他にもあった!”Let’s 〜” の否定形
“Let’s 〜” の否定形は “Let’s not 〜” が一般的ですが、実は他にも正解があります。
それは、”Don’t let’s 〜” です。英英辞書にはこんなふうに書かれています↓
There are two negative forms of let’s: let’s not and don’t let’s. Let’s not is more common:
Cambridge Dictionary
We sometimes use don’t let’s in more formal contexts:
Cambridge Dictionary
私は “Don’t let’s 〜” が使われているのを耳にしたことも目にしたこともないので、”Don’t let’s 〜” というフレーズがあるのに驚きました。普段の会話では基本の “Let’s not 〜” で覚えておけば問題ないと思います。
提案する時に役立つフレーズ
■”Let’s 〜” の代わりにネイティブがよく使う、サラッと提案する時のフレーズ “Why don’t we 〜?” はこちらで紹介しています↓
■「〜したほうがいいかもよ」と提案する時には “You might want to 〜” なんかもよく使いますよ↓