このところ、オーロラのニュースや写真をよく見かけませんか?
これは「低緯度オーロラ」と言われるものだそうで、先週末は普段オーロラが見られないような低い緯度の場所でも見られたことから大きなニュースになりました。
では「オーロラ」って英語で何て言うのでしょうか?
「オーロラ」は英語で何て言う?
実は「オーロラ」を英語で言うと、いくつかの表現があるんです。
- the Northern Lights
- the Southern Lights
- aurora borealis
- aurora australis
- aurora, auroras, aurorae
これは全部「オーロラ」のことを表します。それぞれどんな違いがあるのか、順番に見てみましょう。
“the Northern Lights” と “the Southern Lights”
the Northern Lights
the Southern Lights
この2つが、一般的によく使われている「オーロラ」の英語表現です。日常的に一番よく使われます。
カナダやアラスカ・アイスランド・北欧など北半球で見られるのが “the Northern Lights(ノーザンライツ)” です。
そして、あまり知られていませんが、オーロラは南半球のニュージーランドでも見ることができます。そんな、ニュージーランドや南極など南半球で観測されるオーロラは “the Southern Lights(サザンライツ)” と呼ばれています。
ニュージーランドと日本は赤道を挟んで緯度は大体同じですが、ニュージーランド最南端の都市は日本最北端の岬である宗谷岬よりも緯度が高いです(つまり、極に近い)。なので、オーロラが見られるんですね。
ニュージーランドで見えるオーロラは、北半球の有名どころで見られる緑色のオーロラと違って「低緯度オーロラ」なので、今回日本でも見えたような赤い色をしているのが特徴です。
「オーロラ」を英語で言う場合は、観測される場所で “the Northern/Southern Lights” を使い分けてくださいね。日本ではカタカナで「ノーザンライト」と書かれているのもたまに目にしますが、正しい英語では常に複数形のsが付きます。
- Did you see the Northern/Southern Lights?
オーロラ見た? - The Northern Lights were visible in many parts of the world.
オーロラは世界の多くの地域で見られました
“aurora borealis” と “aurora australis”
aurora borealis(Aurora Borealis)
aurora australis(Aurora Australis)
この2つは正式な学術的な用語なので、日常的に使われる表現ではありません。ただ、ニュース記事では目にしたり耳にすることもあります。
“aurora” も “borealis” も “australis” も全てラテン語から来ていて、それぞれを英語・日本語に訳すと、
- aurora:dawn(夜明け)
- borealis:northern(北の、北部の)
- australis:southern(南の、南部の)
を意味します。なので、”aurora borealis” は「北の夜明け」、”aurora australis” は「南の夜明け」ということですね。そして、”aurora” とはローマ神話に出てくる「夜明けの女神 Aurora」の名前から付けられたと言われています。
これらは一見複数形っぽいですが、単数形です。
- The aurora borealis was visible over the weekend.
北極光(オーロラ)は先週末に見ることができた - The Aurora Borealis is seen in the northern hemisphere.
北極光は北半球で見られます
“aurora” は英語でも通じる?発音は?
“aurora” はもともとはラテン語ですが、英単語としてもちゃんと使われています。オーロラの現象のことを表す単語で、北半球・南半球どちらのものかを区別していない言い方です。
“aurora borealis” や “aurora australis” よりは “aurora” だけの方がよく使われている印象があります。
発音は /əˌrɔːrə/ なので、カタカナ読みの「オーロラ」とはちょっと違って「アローラ」や「オローラ」みたいに聞こえることもあります。いずれにしても最初は弱く発音して「ロー」を強く、伸ばす感じで発音すると通じやすいです。しっかり “r” の発音にするのを忘れずに。
そして、”aurora” は数えられる名詞というのが特徴で、単数が “an aurora”、複数形が “auroras” もしくは “aurorae” とも言います。
ただ、繰り返しになりますが、日常的に一番よく使われる「オーロラ」の英語表現は “the Northern Lights” もしくは “the Southern Lights” なので、こちらを覚えておけば日常会話では問題ないと思います!