「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」という名言はあまりにも有名ですよね。
アメリカの発明家・起業家トーマス・エジソン(Thomas Edison)の言葉です。
上の日本語訳はとても有名ですが、もともとエジソンは英語で何と言ったのでしょうか?
「天才とは1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である」は英語でどう言う?
この名言は英語では、
Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.
と言います。原文では「天才とは1パーセントのひらめき、99パーセントの “perspiration” である」なんですね。
“perspiration” って何なのでしょうか?あまり聞かない単語ですよね。「努力」なら “effort” や “hard work” なんかがありますが、”perspiration” も「努力」という意味なのでしょうか?
実はそうではないんです。
“perspiration” の意味とは
“perspiration” の意味は「発汗・汗」です。
つまり、エジソンは「天才とは1パーセントのひらめき、99パーセントの汗である」と言ったのが「汗→努力」と訳されたんですね。
「汗」と言えば、有名な単語は “sweat” です。では、なぜ “sweat” ではなく “perspiration” なのかというと、その前の “inspiration” とかけて韻を踏んでいるわけですね。
- Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.
“perspiration” なんていう単語知らなかったよという方、安心してください。知らなくても生活するのに困りません。フォーマルな単語で医学的・専門的なところで使われたりしますが、日常的に使われるのは “sweat” です。
動詞で意味を比べてみると分かりやすいかもしれません。「汗をかく=sweat」なのに対して「発汗する=perspire」といった感じなので、その名詞の “perspiration” があまり日常使いではないのが感じ取れると思います。
「天才とは1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である」とはどういう意味なのか
「天才とは1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である」。これってどんな意味だと思いますか?
成功の秘訣は努力にある、みたいな「努力の重要性」を言っているのだと私は思っていました。
ところが、実はそうではなく、エジソンが本当に伝えたかったのは「1%のひらめきの大切さ」だったという解釈もあるようです。「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になってしまう」と本人が言ったとか。
どの解釈が正しいのかは残念ながら分かりませんでしたが、エジソンは他にも、
- Genius is not inspired. Inspiration is perspiration.
- I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
という言葉を残したとされているので、やはり努力(汗)を重要視していたのは間違いないと個人的には感じます。と同時に、ただ闇雲に努力すれば成功する、というのも違うと思います。
失敗したらその失敗から学んで、次はどうしたらいいか?を考えて実際に試してみる。それを何百回も何千回も続けることでひらめきが生まれる。その努力ができるのが天才、ということかもしれません。