「ギリギリ間に合った」「ギリギリまで〜しない」「ギリギリになって〜する」というような「ギリギリ」から、ちょっと危なかったねというニュアンスの「ギリギリだったね!」まで、会話でよく使う「ギリギリ」という表現。
そもそも、とっても不思議な響きの言葉ですが、普段よく使うだけに英語でも言いたくなりますよね。
今回は、そんな「ギリギリ」の英語表現を紹介したいと思います!
「ギリギリまで〜しない」を英語で言うと?
以前に「ドタキャン」って英語でなんて言う?というコラムで紹介した「ドタキャン」を表すフレーズを覚えていますか?
「ドタキャン」は「約束や予定の直前にギリギリでキャンセルすること」ですよね。
そんな時によく使うのが “at the last minute” というフレーズでした。
“cancel the meeting at the last minute” で「会議をドタキャンする」を表すことができます。
そしてこの、
the last minute
が、物事を「ギリギリまで〜しない」「ギリギリになって〜する」を表すときにも使えるんです。
例えば、旅行の前にいつもギリギリになってから準備を始める人がいるとしたら、
- Why do you leave it until the last minute?
と言えば「なんでギリギリまでやらないの!」といったニュアンスになります。
- I do everything at the last minute.
は「私は何でもギリギリになってからやる」という意味です。逆に「何事もギリギリにならないとやらない」ともとれますね。
他には、チケットを買う、確定申告をする、など相手に何かを「ギリギリまで待たずに早めにやって下さいね」と促す時には、
- Don’t wait until the last minute (to 〜).
のような英語らしい言い回しのフレーズもよく使われますよ。
「ギリギリで間に合った」を英語で言うと?
時間がなくて、駅までダッシュして電車に飛び乗った時などに「ギリギリで電車に間に合った」と表現することってありますよね。
この「ギリギリで間に合う」はどうやって表すのでしょうか?この場合はいろんな言い方がありますが、口語では簡単で使いやすい、
just in time
がよく使われます。「間に合って」という意味の “in time” に “just” をくっつけることで「ちょうど、ギリギリ間に合った」を表すことができるんですね。
- I caught the train just in time.
ギリギリで電車に間に合った - I got there just in time.
ギリギリ間に合って(そこに)到着した
のようになります。また、
- I arrived at the station just in time to catch the train.
なんかでも「ちょうど、ぎりぎり」感が出ると思います。
また、何かに「間に合う」は “make it” を使って、
- I just made it in time.
- I made it just in time.
ギリギリ間に合った
と言うことも多いですよ。
「危なかったね、ギリギリだったね」は英語で?
例えば、こんなシチュエーションを想像してみて下さい。
友達と一緒に道を歩いていたところ、自転車があなたにぶつかってきそうになりました。
ギリギリでかわしてケガもなく無事でしたが、そんな時に「もうちょっとで危なかったね」という意味を込めて、友達に「今の、ギリギリだったよね」を英語で言いたい時には何て言えばいいのでしょうか?
この場合は “the last minute” も “just in time” も使わずに、
close
でとっても簡単に表せます。「閉める」の “close” ではなく、”s” が濁らない形容詞の「接近した、近い」という意味の “close” です。
- That was close!
で、日本語で言うところの「もうちょっとだったね」「ギリだったね」のニュアンスが表せてしまいます。
もうちょっとで危ないところだった、きわどかったという場合によく使われるこの “That was close.” ですが、
- Close!
惜しい!
といった意味でも使えるので、覚えておくと便利ですよ。
「ギリギリ」にもいろいろある
今回は3つのパターンの「ギリギリ」を紹介しましたが、まだ他にも様々な言い回しがあると思います。
「ギリギリで〜できた」は “just barely” も使えます。
例えば、運転免許のテストに「ギリギリ合格できた」なら、
- I just barely passed the test.
みたいな感じですね。
また、何かの直前という「ギリギリ」なら、シンプルに “just before 〜” も使えると思います。
色々な言い回しにふれてみてニュアンスを感じとれたら、まずは自分が使いやすいフレーズから早速使ってみてくださいね!