約束をよくドタキャンする人、あなたの周りにいませんか?
「明日のデート、ドタキャンされてさー」のように使う「ドタキャン」。言わずと知れた「土壇場でキャンセルすること」の略ですよね。
この「ドタキャン」、英語ではなんて言うのでしょうか?
デートの約束以外にもいろんな場面で使える表現を紹介します!
「土壇場でキャンセルする」を英語で言うと?
「キャンセルする」は “cancel” でいいですよね。
問題は「土壇場で」ですが、そのまま英語にしようとすると難しいかもしれません。
そんな時は他の日本語で言い換えることができないか考えてみると、意外と簡単に英語にすることができます。なので、ここでは「土壇場で」を別の言い方にしてみましょう。どんな表現が思い浮かびますか?
その前に、そもそも「土壇場」って何なのか気になりませんか?
私は知らなかったのですが、もともと「土壇」とは江戸時代に罪人を斬首する刑場のことをそう呼んだそうで、それが転じて「切羽詰った最後の瞬間や場面」という意味になったそうです。
もっと身近な日本語に置き換えるとすると「ギリギリで」とか「最後の最後で」といったニュアンスですよね。
では、これを英語にしてみましょう。
「土壇場で、ギリギリで、最後の最後で」を英語で言うと?
「最後=last」というのは何となく簡単に思い浮かぶと思います。
では、ただの「最後」ではなく、もっとギリギリ感を出すためにはどうしたらいいのでしょうか?その答えが「土壇場」にピッタリな英語表現になります。
正解は…”the last minute” です。
英英辞書の定義は、
the last possible time, just before it is too late
(ロングマン現代英英辞典)
となっていて「土壇場」の最後の最後の時という感じが出ていますよね。
なので「土壇場で、ギリギリで、最後の最後で」となると、”at the last minute” になります。
では、これを使った例文も見てみましょう。
「土壇場で〜する(した)」を英語で
例えば「彼は私との約束をドタキャンした」は、
- He cancelled on me at the last minute.
と表現できます。他には「ジョンは土壇場でミーティングをキャンセルした」は、
- John cancelled the meeting at the last minute.
と言えるんです。
以前、歯医者の予約当日の出かける直前に「申し訳ありませんが今日は診れなくなりました」という電話がかかってきたことがありました。こんな場合にも、
- My dentist appointment was cancelled at the last minute.
歯医者の予約がドタキャンになった
と表すことができます。
ちなみに “cancel” の過去形で “cancelled” のようにエル(l)が2つになるのはイギリス英語のスペルです。アメリカ英語では “canceled” となります。
また、”at the last minute” は予定がキャンセルになる場合だけではなく「土壇場で〜する」を表す文章ならどんな文章にも使えます。例えば、
- We had to change our plans at the last minute.
土壇場で予定を変更しないといけなかった
なんていうふうにも使えますよ。
覚えておきたい “last minute”
「ドタキャン」以外で「土壇場で」を使う機会はそれほどないかもしれませんが、英語の “last minute” は「ギリギリの」「直前の」という意味で何かとよく耳にするような気がします。
例えば「ギリギリなのは分かってますが…」と言いつつ何かをお願いしたい場合には、
- I know this is last minute but 〜
という言い方をよくします。直前のキャンセルも “last minute cancellation” で表したり、最後の最後での変更を “last minute changes” とも言います。
ドタキャンはできればしたくないですが、”last minute” を使った表現は覚えておくととっても役立ちますよ!
■その他の「ギリギリ」の英語表現はこちらで紹介しています↓