英語っぽいのに通じない単語たち9

「心配する」は “I worry”? それとも “I’m worried”?
もっと使える!”sorry”
エイプリルフールの「噓」は “lie” じゃない?

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またまたやってきました、和製英語シリーズです。
早いもので今回で9回目を迎えました。

シリーズでご愛読いただいている方、ありがとうございます!
まだ読んでないよ、という方は過去のコラムはこちらからご覧いただけます。

今回の和製英語は、私がつい先日耳にした「時間にルーズ」という表現を取り上げてみたいと思います。

日本語では何の違和感もなく使っている「時間にルーズ」ですが、どのあたりが和製英語なんでしょうか?

「時間にルーズ」の「ルーズ」って英語?

「ルーズ」と聞いたら、どんな単語を思い浮かべますか?

英語で「ルーズ」といえば “lose” ですよね。「失くす」とか「失う」といった意味でした。
「時間感覚を失っている」から「ルーズ」なのかと思いきや、そうではないんです。

「時間にルーズ」の「ルーズ」は “lose” ではなくて “loose” という英語から来たと言われています。
でも、ここで注意なのが、この “loose” の発音は「ルー」なんです。「ルー」ではありません。

では次に「時間にルーズ」は英語で何と言うのかを考えてみましょう。

「時間にルーズな人」を英語で言うと?

“loose” が由来だと言われる「時間にルーズ」ですが、実は英語で言う時に “loose” は使わないんです。なんだかちょっとややこしい話になってきました…

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では「彼は時間にルーズだ」と英語で言う場合、何て言うんでしょう?
難しく考えなければ、答えは簡単です。

wait

時間にルーズな人ってどんな人ですか?いつも待ち合わせに遅れてくるような人、時間通りに来ない人ですよね。

それをそのまま英語にして「彼は時間にルーズだ」は、

He’s always late.
He’s never on time.

というふうに表現します。

もしくは「時間を守る」という形容詞 “punctual” に “not” をつけて “He’s not punctual.” と言ってもいいかもしれません。

「時間にルーズ」という表現に縛られずに、その意味を紐解いて英語にしてみると意外に簡単でしたね。

■”on time” と “in time” の使い分けは、こちらで詳しく解説しています↓

“loose” の意味と使い方

では「ルーズ」の元になったと言われている “loose” って、一体どういう意味なのでしょうか?

あまり耳慣れない “loose” という単語、日本語の「ルーズ」とは違った意味で使われることが多いんです。
辞書をひいてみると、そこにはたくさんの意味が並んでいます。

解き放たれた、自由になった、結んで(束ねて)いない、固定していない、ゆるい、だぶだぶの、身持ちの悪い・・・

いろんな意味が並んでいますが、よく使われるのは、バラバラした感じゆったりした感じグラグラした感じを表す時です。

具体的によく目にする例を挙げてみましょう。

Carrots

・バラバラした “loose”

この “loose” を生活の中で一番よく見かけるのは、スーパーマーケットです。

日本のスーパーでは、野菜がすでに袋詰めして売られることが多いですが、海外では「1kgいくら」という金額が設定されていて、欲しい分量だけ買えることが多いです。

そんな、袋詰めされていない「バラ売り」のものを “loose” で表します。上の写真のような感じですね。
値札には “Carrots loose per kg $2.50” と書かれていたりします。

・ゆったりした “loose”

“loose” は “tight” の反対語としても使われます。

「彼女はゆったりとしたワンピースを着ている」は “She’s wearing a loose dress” のように表せます。
以前に紹介しましたが、ワンピースも和製英語でしたね。

・グラグラした “loose”

固定されていないグラグラした感じも “loose” で表せるので、「歯がぐらぐらしている」も “I’ve got a loose tooth” と言えます。

・解き放たれた “loose”

「解放された」という意味もあるので、殺人犯が逃走中!みたいなニュースでは “A killer’s on the loose” のように使われます。

話は「時間にルーズ」に戻って・・・

「時間にルーズ」の「ルーズ」は “loose” から来たはずなのですが、上に挙げた “loose” の意味からは想像しにくいです。

ジーニアス英和大辞典には、古い使い方として「だらしない、身持ちの悪い」という使い方が載っているので、そのだらしない様子から来たのかもしれません。

でも、実際には「彼は時間にルーズ」というつもりで “He is loose” と言ってしまうと、逃亡中なのかと変な誤解を生んでしまうかもしれません。

なので、「時間にルーズ」を英語にする時には “loose” の意味からではなく「いつも時間に遅れてくる」という、そもそもの意味から考えた方がよさそうですね。

「英語っぽいのに通じない単語」シリーズ

こんな感じで、英語っぽいのに通じない単語たちを少しずつ紹介しているこのシリーズ。

次の「通じない単語たちシリーズ10」は、買い物の際に注意したい和製英語を紹介します↓

■■シリーズを通して読んでみたい方は、こちらからどうぞ!

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