現在のことなのに過去形を使うナゾ

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先日、スーパーに行ってレジで会計をしてもらっていた時のこと。

レジのお姉さんがお肉をスキャンしながら、こんな質問をしてきました。
Did you want a separate bag for this?”

なぜ “Do you want” ではなく “Did you want” なのでしょうか?

今回はそんな「過去形の謎」に迫ってみたいと思います。

現在のことを尋ねる “Did you want 〜?”

冒頭のシチュエーションは明らかに、現在袋がいるかどうかを尋ねている場面ですよね。なのに “Did you 〜?” と過去形で聞いています。

ちょっと気持ち悪い感じがするかもしれませんが、実はこれは意外によくある事なんです。

例えば、レストランで食事を終えた頃にウェイターさんがやって来て “Did you want coffee or tea?” と聞かれたり、洋服屋さんなどのお店に入ってウロウロしていると “Did you need any help?” のような感じです。

注意して聞いていると「現在」のことを聞いていて、”want” や “need” が一緒に使われる場合に “Did you want/need 〜?” のような過去形が使われることがよくあります。

これは一体なぜなのでしょうか?

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過去形は過去だけを表すのではない

【過去のことを表す場合に過去形を使う】と学校で教わりましたよね。
そのルールに従って、ふつうは現在のことは現在形、過去のことは過去形で文章を組み立てます。

もちろん、そのルールは間違っていません。でも、現在のことなのに過去形で表すのも間違っていないんです。

その代表例のようなものを、皆さんもすでにご存じのはずです。

例えば “Can you 〜?” の、より丁寧な言い方は何でしたか?
“Could you 〜?” ですよね。

同じように “Will you 〜?” よりも “Would you 〜?” の方がより丁寧ですよね。

どちらも過去のことを聞いている訳ではないのに、過去形を使っています。

Question Finger 6

わざわざ過去形を使うワケ

“Do you want 〜?” と聞かずに “Did you want 〜?” を使うのは、より柔らかい・丁寧な表現になるからなんです。

なぜ丁寧なのかと言うと、現在形はストレートに直球で相手に質問するのに対して、過去形にすることによって相手との距離を取り、ダイレクトな感じを和らげることができます。

なので、冒頭に出てきたスーパーのレジのお姉さんも “Do you want a bag?” ではなく “Did you want a bag?” にすることで、ちょっと柔らかい丁寧な表現をしていたんですね。

“Did you want” は結構よく耳にする

日常会話の中では、”Did you want (to) …?” をはじめ、現在のことなのにわざわざ過去形を使って、少し丁寧な言い回しにすることって意外とよくあるんです。

日本語でも「〜でよろしかったですか?」なんていう言い方がありますね。
これが正しい日本語なのかどうかはさておき、英語では “Do you want 〜?” の代わりに “Did you want 〜?” を使うことでカジュアルな感じを出しつつも、より丁寧な表現になります。

結構よく使われているので、周りで “Did you want (to) …?” を使っている人がいないか、耳をダンボにしてチェックしてみて下さいね!

■ “Could you 〜?” と “Would you 〜?” の違いは、こちらのコラムも参考にしてください↓

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