「かわいそう」って英語で何て言う?

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「これって英語で何て言うんだろう?」と悩んでしまうような日本語ってたくさんありますよね。

これまで、日刊英語ライフではいくつかの【英語にしにくい日本語】を紹介してきましたが、今回紹介する「かわいそう」もその1つかもしれません。

誰かに不幸や良くないことが起こった時や、不憫・気の毒に思った時に使う言葉が「かわいそう」ですが、そんな感情って英語でどうやって表現したらいいのでしょうか?

今回もネイティブがよく使うフレーズ・単語を紹介したいと思います!

この記事の目次

“sorry” で表す「かわいそう」

ついつい「かわいそう」と言ってしまうようなシチュエーションで、私が真っ先に思い浮かべるのは “sorry” を使ったフレーズです。例えば、

  • I’m sorry to hear that.
    それはお気の毒に

という表現、学校でも習ったと思います。

“I’m sorry” や “I feel sorry” には「気の毒に思う」という意味があるので、”be/feel sorry for 〜” で「〜がかわいそう」を表すことができるんですね。

例えば、友達から「Johnはインフルエンザらしいよ」と聞いたら、

  • Oh, I feel sorry for him.
    かわいそうに…

のように言うことができます。

ただ、シチュエーションや言い方にもよりますが “I feel sorry for you.” と本人を直接目の前にして言うと、ちょっと偉そうな感じに受け取られてしまうこともあるので、そんな場合には “I’m sorry (to hear about …).” と言うことのほうが多いように感じます。

“poor” で表す「かわいそうに」

“poor” というと「貧乏な」という意味を真っ先に思い浮かべると思います。でも「かわいそう」という場面でも “poor” はよく使われます。

deserving pity and sympathy

(オックスフォード現代英英辞典)

という意味で、上に出てきた例で言うと「Johnはインフルエンザにかかっているらしい」と友達に聞いた時に、

  • Oh, poor John…
    かわいそうに…

といったカンジで使われます。私が先日、身の回りに起きたちょっと悲しいニュースを友達に話したところ、

  • Oh, poor you.

と悲しそうな顔で肩をさすってくれました。その他にも、

  • Oh, (you) poor thing.

という表現もありますよ。これも「かわいそうに」というニュアンスです。

「かわいそう」という意味で使う “poor” のポイントは、後ろに必ず名詞が来ることです。

  • My poor little boy was so sick yesterday.
    かわいそうな幼い息子は昨日とても具合が悪かった

のような感じです。なので、”John is poor.” や “You are poor.” とは言わないので注意してくださいね。

“That’s too bad” で表す「かわいそう」

「かわいそうだね」というシチュエーションで、

  • That’s too bad.

を使うこともよくあります。”too bad” は「残念」と訳されることが多いですが、

If you say something is too bad, you can mean either that you feel sympathy about a problem

Cambridge Dictionary

という “sympathy” も表すことができるので、ちょっとした「かわいそう」にも使えるんですね。

例えば、友達が「ひどい二日酔いで何も食べれない」と言っていたら、”I’m sorry to hear that.” ではちょっと深刻すぎて変ですが、”That’s too bad.” なら、ちょっとした「気の毒に思っている感じ」が表せます。

辞書に載っている「かわいそう」の表現

和英辞書で「かわいそう」を引くと、他にも “pitiable”、”pitiful”、”piteous” などが出てきますが、私はこれらの単語が日常会話で使われているのを聞いたことがありません(”pity” 自体は耳にします)。

また、”pathetic” という単語も出てきますが、これはしんみりする「かわいそう」よりも、皮肉的に「惨めだね・哀れだね・情けない」といったネガティブな意味を込めて “You’re pathetic!” のように使われることが多いです。

「かわいそう」に限らず、和英辞書は頼りになる時もありますが、実際にはあまり使われていない微妙な表現も多いので、少し注意が必要です。

さらに、シチュエーションやニュアンスによって使う単語・表現は変わるので、単語の日本語訳を丸暗記するのではなく、文脈で理解することも大切ですね。

■いろんな【英語にしにくい日本語】にまつわるコラムはこちらからご覧いただけます。ぜひ合わせてご覧ください。

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