あなたは最近、なにか人から褒められたことはありますか?
私は人から褒められるようなことはあまりないのですが、ニュージーランドではちょっとしたことでよく褒められました。私がすごい訳でも何でもなくて、海外では何かと人を褒める習慣があるので、自動的に褒められる回数が多かっただけです。
ところが、最初はとっても困りました。
褒められ慣れていないので、どう返したらいいのか【返し方】が分からなかったんです。
今回は、英語で褒められた時にどうしたらいいか、何と言えばいいのかというお話です。
海外ではちょっとしたことで褒められる!
ニュージーランドでは見ず知らずの人にも気軽に「それいいね!」と言ったりします。
私がまだニュージーランドに来て間もない、英語もちゃんと聞き取れない頃、雑貨屋さんの店内でウロウロしていたら店員さんに突然話しかけられた事がありました。
「えっ?何か悪いことした?」とビクビクしていると、”I like your bag!” と言われました(笑)
接客業で働いていた時にも、お客さんに “I like your smile.” なんて言われたこともあって赤面した覚えがあります。
また、少しだけおしゃれして出かけた時に誰かにバッタリ会うと、”You look great!” と言われることもあります。
「そんな、greatっていう程でもないけど…」なんて時にも “great” を使って褒めたりするほど、とっても褒め上手なんです。
日本なら「知らない人に向かっていきなりこんなこと言うのは…」とためらいますが、ニュージーランドの人はフレンドリーに気軽に「いいね!」と言ってきます。
褒められた時の自然な返し方
例えば、日本語で「ステキだね!」とか「かっこいいね!」と褒められたら、あなたは何て返しますか?
「いやいや、そんなことないよ」って言ってしまいませんか?
「ありがとう」と、それを甘んじて受けるのはちょっと…という気がしませんか?
でも英語では、褒められたら “Thank you.” でいいんです。
「そんなことないよ」という謙遜の意味で “No, no, no…” と言うと、相手は不思議に感じるかもしれません。素直に “Thank you.” と言うのが一番です。
でも、”Thank you.” だけだとちょっと物足りない、と思うかもしれませんね。そこで次は、いろんな返し方を紹介しましょう。
褒められた時の返し方。英語で何て言う?
ここからは私がいろんな人と実際に接してきた経験から、人を褒めた時に返ってきた反応を紹介したいと思います。
褒められた物について話す
“I like your bag!” や “Nice shirt!” のように、持ち物や服装を褒められた時の返し方は「ありがとう」がやっぱり一番自然です。
でも、それだけじゃ物足りないと思ったら、褒められた物を表現する一文を付け加えてみましょう。例えば、
- Thank you. I like this too. I’ve had this for ages.
ありがとう。私も気に入ってるの。もう長く使ってるんだ - I like your earrings. −Thanks! I got these on sale. Pretty, aren’t they?
「ピアス素敵だね」「ありがとう。セールで買ったんだ。素敵だよね」
などと言ってみてもいいですね。この返し方のいいところは、会話のキャッチボールができるところです。”Where did you get that?(それどこで買ったの?)” と聞かれることも多かったです。
褒められたら褒め返す
“You look gorgeous!(ステキだね!)” と褒められた時には、
- Thank you. You look great too.
ありがとう。あなたもね
のように、褒め言葉で返すことも多いです。ただ、これだけだとオウム返しな感じになってしまうので、それを避けたい場合には、
- Thank you. You look great too. I like your coat!
ありがとう。あなたもね。そのコートいいね!
みたいに具体的に褒め返すといいと思います。褒められたら褒め返す。こんなシンプルな返し方でいいんですね。
褒めてくれたことに感謝する、嬉しさを表現する
相手の褒め言葉を受け取るだけではなく、その後に「褒めてもらって嬉しいです」「そう言ってもらえて嬉しいです」という気持ちを伝える表現を付け加えてみてもいいですね。
- Thank you. That’s very kind.
- Thank you. That’s very kind of you to say so.
- Thank you for saying that.
- Thank you for your kind words.
みたいに返すと、褒めた側も何だか嬉しい気分になるから不思議です。”kind” を「親切な」と訳すとちょっと違和感があるかもしれませんが「優しい言葉をありがとう」ぐらいのニュアンスです。
仕事や英語など、頑張ったことで褒められた時の返し方
仕事や英語など、自分で頑張ったことを褒められるのは、”I like your coat!” と褒められるのとはちょっと違いますよね。次はそんな時の返し方を見てみましょう。
「自分でもちょっと頑張ったから、褒めてもらって嬉しい」というような場合は、
- Thank you. I’m really glad you noticed. I tried really hard!
ありがとう。気付いてくれて嬉しいよ。すごく頑張ったんだ
みたいに言ってみてもいいかもしれません。もしくは「自分一人だけの成功ではない」と謙遜しながら返すこともできます。
- Thank you. But it wasn’t all my work. I couldn’t have done this without the support from my team.
ありがとう。でも自分一人でやったんではないんです。仲間のサポートなしではできませんでした
などと言うと、同じプロジェクトのメンバーへの感謝を表すこともできますね。
また、英語を褒められた時にも「いえ、まだまだです…」と謙遜したくなりますが、そんな場合も “Thank you.” で受け止めて大丈夫です!
- Your English is really good! −Thank you but I’m still working on it.
「英語上手だね」「ありがとう。でもまだまだ勉強中です」
ポジティブなカンジと笑顔を忘れずに!
相手が褒めてくれた時は、その相手が「褒めてよかった」と思えるような返し方が一番スマートだと思います。
せっかく褒めたのに「そう?そうでもないよ」なんて返ってきたら、褒めた人は戸惑ってしまうかもしれません。
「素直に喜んだら、うぬぼれてると思われるかな」「謙遜しないと…」みたいに考えすぎなくてもいいんです。素直に喜んで「褒めてくれてありがとう」という嬉しい気持ちを相手に伝えるのが一番重要だと思います!
また、褒められて返す時には「何を」言うかも大事ですが、「どうやって」言うかもポイントになります。
英語のフレーズに気をとられがちですが、慣れないうちはまず、にっこり笑って “Thank you!” から始めてみましょう!
■服装や髪型などが「似合う、似合ってる」と褒める英語表現はこちらで詳しく紹介しています↓