日本では「かわいい」という言葉をよく耳にしますよね。
では、その「かわいい」を英語で言うとどうなるでしょうか?
“pretty” と “cute” の2つの単語はほとんどの人が知っていると思いますが、どうやって使い分けていますか?
今回は、これらの違いと、もう一つ “adorable” で表す「かわいい」もあわせて紹介します!
“cute” の意味とニュアンスとは?
英語の “cute” で表すものには、だいたいこんなイメージがあります↓
小さい、若い(幼い)、愛らしい
キュンとする感じです。なので、例えばこんなものに対してよく使われます↓
- 赤ちゃん
- 小さい子ども
- 小さい動物
- 小物など
キャラクターの小物や雑貨・ぬいぐるみなどを見たら「かわいい!」と言うことがありますよね。日本語の「かわいい」はこの “cute” に近くて、Wikipediaの “kawaii” という項目の説明にも “cute/cuteness” という単語が目立ちます。
人や動物に使うときには、仕草や雰囲気も含めて “cute” と表現することも多いです。
- Your baby is super cute.
あなたの赤ちゃんとってもかわいいね - That puppy is so cute!
あの子犬すっごくかわいい!
そして、小さいもの(人)に対して使うことが多いので、“a cute little girl/boy”、“cute little hands” のように “cute little 〜” という言い方もよく使われますよ。

日本語では「かわいい」は子どもだけでなく、大人の女性に対して使われることもあると思いますが、“cute” は幼さを連想させることもあるので、大人の女性に面と向かって言うのはちょっと注意した方がいいかもしれません。
また、“cute” は若い男性に対して「かっこいい」「魅力的・セクシー」といった褒め言葉として使われることもありますよ。
“pretty” の意味とニュアンスとは?
次は “pretty” です。“pretty” のニュアンスにも、特徴があります。それは、
見た目がいい
ということです。“pretty” は “cute” のように「愛らしい」というよりは「上品できれい」のような、“beautiful” の弱いバージョンという感じで捉えるといいかなと思います。
“His girlfriend is very pretty.” のように、女性のことを表す場合には「かわいい」というよりも「(外見が)きれい」といった、見た目を褒めるニュアンスが強いと思います。
そして “pretty” は人や動物だけでなく、なんと景色や建物・街並み・洋服・花、その他にもいろんなものに使います!
- Lisa has a pretty face.
リサはきれいな顔立ちをしている - I like your dress. It’s so pretty.
そのワンピースいいね。とっても素敵 - The view from the hotel room was so pretty.
ホテルの部屋からの眺めはとってもきれい(素敵)だった - Thanks for the flowers. They are so pretty!
お花ありがとう。とってもきれい!

“adorable” で表す「かわいい」
最後にもう一つ、
adorable
という単語を紹介します。この単語も「かわいい」を表すときに使われるのですが、これは赤ちゃん・小さい子ども・動物に対してよく使います。
大まかに言うと “cute” とよく似ていて「愛らしい」というニュアンスです。ただ、感情の込もり具合がもっと強い感じで、愛情がつい溢れ出るような「とっても愛らしくてかわいい」「愛すべき」といった褒め言葉として使うことが多いです。
例えば、赤ちゃんがあくびをした時や、赤ちゃんパンダがゴロンと転がっただけでも、
- Aww! She’s so adorable!
みたいに使う感じです。もちろん、何もしていなくても、かわいい赤ちゃんを上の例文のように褒めることもありますよ。発音は /əˈdɔːrəbəl/ で、感情をたくさん込めて言うのがポイントです。
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■赤ちゃんを褒める時には、意外かもしれませんが “gorgeous” も定番です↓
■“pretty” は会話では副詞として “pretty good”、“pretty sure”、“pretty much” のように使われることが多い単語です↓