“cross” と言えば動詞の意味がよく知られていますよね。
でも、形容詞としても使われるって知っていましたか?
イギリス英語では日常生活でとてもよく使われる “cross” の意味を紹介します!
“I’m cross with you” の意味とは?
先日、娘が「学校の先生の真似〜」と言いながら腕組みをして、
- I’m cross with you.
と言っていました。日本の学校では習わないですが、この “cross” ってどんな意味だと思いますか?
実はこれで「あなたに怒ってるのよ」という意味になるんです。
“cross” の意味
この “cross” は形容詞で、英英辞書にはこんな意味が書かれています↓
[mainly UK] annoyed or angry
(Cambridge Dictionary)
つまり「いらいらした、怒った」ということですね。
[mainly UK]と書かれているだけあって、アメリカではあんまり使われないようですが、ニュージーランドではめちゃくちゃよく使われます。
むしろ、ちょっとしたイライラや怒りには “angry” はあんまり耳にしないぐらいです。”angry” のほうが大ごとなイメージがあります。
“cross” の使い方
“cross” は形容詞なので、be動詞と一緒に使います。
- I was very cross.
私はとても怒っていた(腹を立てていた) - I‘m not cross. I’m just disappointed.
怒ってないよ。がっかりしてるだけ
誰かに対して「怒っている、いらいらしている、腹を立てている」を表す場合は最初に出てきたように、”be cross with 誰” で表します。
- I‘m cross with you.
- She‘s so cross with me.
みたいな感じですね。また、
- Mum got cross with me.
お母さんは私に腹を立てた - Don’t get cross.
怒らないで
みたいに “get cross” もよく使いますよ。
あるいは、”cross ○○” で「怒った(いらいらした)○○」を表すこともあります。例えば、こないだ読んだ本の中に、
- She marched off in a cross mood.
という表現があったのですが、プンプン怒りながら(イライラしながら)どこかへ歩いていった感じが想像できますよね。
そして、こないだ雑貨屋さんのレジでお会計をしていたとき、店の前で急に始まったカモメの喧嘩を見たレジの店員さんが、
- Oh, cross seagulls!
と言っていました(笑)
こんなふうに、イギリス英語ではかなり日常的に使われるので、形容詞の “cross”、ぜひ覚えておいてくださいね!