今日11月11日は “Singles Day” と呼ばれる日です。
ニュージーランドでは “Singles Day Sale!” なんていう広告も目にしますが、”Singles Day(シングルズデー)” って一体何なのでしょうか?
間違えやすい “single” の意味もおさらいしてみましょう!
“Singles Day(シングルズデー)” とは何の日?
英語では “Singles Day” と呼ばれていますが、日本では「独身の日」や「シングルデー」と訳されることが多いようです。
これは中国でアンチ・バレンタインデーとして始まったもので、中国では11月11日はパートナーがいない人たちが独身であることを祝い、自分のためにご褒美を買ったりする日になっており、それが英語で “Singles Day” と呼ばれます。
2009年に中国の巨大企業アリババがオンラインモールの大幅値引きの日としてこの日を利用したことから一気に広まり、中国では年間最大のネット通販セールが行われる日になっているようですよ。
“Singles Day” は世界的なものではないものの、ニュージーランドでも “Singles Day Sale” というネーミングの11月11日限りのオンラインセールが年々増えてきているので、じわじわと世界的に広がっているのかもしれません。ハロウィンやブラックフライデーもそうですが、消費者の購買意欲を高めるための手段といった感じがします。
そんな “Singles Day Sale” の謳い文句でよく使われるのは、
- Treat yourself
です。これで「自分にご褒美をあげる」という意味になるので、何か自分のために買ったり、美味しいものを食べたりなど、自分へのご褒美として何か特別なことをするときに使います。
「single=独身」という意味ではない?
ここからは “single” という単語のお話です。英語の “single” は「独身の」という意味が確かにあります。
ただ、それだけではないんです。英英辞書で “single” を引いてみると、
not married, or not having a romantic relationship with someone
(Cambridge Dictionary)
と書かれています。つまり、恋人・付き合っている人がいる場合は “single” ではないので、
- Are you single? −No, I have a boyfriend.
という会話が成立してしまうんですね。結婚はしていなくても “boyfriend/girlfriend” がいれば “single” ではないからですね。なので、
- Are you single?
は「独身ですか?」ではなく「付き合っている人はいますか?」のニュアンスがあることに注意が必要です。
独身(結婚していない)かどうかを聞くことはかなりプライベートな質問ですが、どうしても聞きたい場合は “Are you single?” ではなくて、
- Are you married?
結婚していますか?
と聞くのが自然だと思います。なので「結婚していない」という意味で「私は独身です」と言いたいなら、
- I’m not married.
なら誤解なく伝わりますね。
名詞の “singles”
“Singles Day” の “singles” は、実は名詞です。
これも同じく「独身者たち」に限らず「付き合っている人がいない人たち」という意味になるのですが、
- singles night
- singles bar/club
- dating app for singles
みたいに、”singles” と複数形で使うのが一般的です。
なので「私は独身で恋人もいません」と言う場合には、”I’m a single” ではなく、
- I’m single.
のように形容詞の “single” を使って表すことが多いですよ。
ちなみに「バチェラー」というテレビ番組がありますが、”bachelor” は「独身男性」という意味で「一度も結婚したことがない男性」というのが本来の意味です。「独身女性」は “bachelorette” と言います。