「もう少しで忘れるところだった」
「もう少しで遅刻するところだった」
「もう少しで電車に乗り遅れるところだった」
「もう少しで詐欺被害に遭うところだった」
みたいな、実際には起こらなかったけど「もう少しで〜するところだった」「危うく〜するところだった」って日常生活でよく言いませんか?
今回はこんな「もうちょっとで〜するところだった」の英語表現を紹介します。実はとっても簡単に言えてしまうんです!
「もう少しで〜するところだった」は “almost” で表せる
「もう少しで」は実はシンプルに、
almost
で表すことができます。”almost” は「ほとんど」と訳されますが、これは「もうちょっとでそうなるのに、あとほんのちょっと足りない」という意味での「ほとんど」です。
なので、これが「もう少しで〜するところだった」を表すのにピッタリなんですね。
例えば、携帯電話(スマホ)を家に置いたまま出かけそうになったけど、ギリギリで思い出したら「もう少しでスマホ忘れるところだった」みたいに言いますよね。
これを英語で言うと、
- I almost forgot my phone.
となります。
ポイントは「almost+過去形」
「もう少しで携帯電話を忘れるところだった」なので、
- I almost forget my phone.
じゃないの?と思った方もいるかもしれません。日本語では「もう少しで忘れる」なのに、英語では過去形の “almost forgot” になっていますよね。
これは過去形でいいんです。「almost+過去形」が正解です。
と言うのも、日本語では「もう少しで忘れた」とは言わないですよね。代わりに「もう少しで忘れるところだった」と言いますが、これは実際には起こらなかった過去のことです。なので過去形を使います。
他にも、誰かに何かを伝えないといけないのを忘れてたけどギリギリで思い出した場合にも、
- Oh, I almost forgot to tell you,
と言ったり、同僚から「今週の会議は水曜日に変わってるから忘れないでよ」みたいにリマインドしてもらった時に「危うく忘れそうだった…!」なんていう場合には、
- Oh, thanks for reminding me! I almost forgot!
思い出させてくれてありがとう!危うく忘れるところだったよ!
みたいに言えます。

「もう少しで〜するところだった」の例文
もう少し例文を見てみましょう。冒頭に出てきた、
「もう少しで遅刻するところだった」
「もう少しで電車に乗り遅れるところだった」
「もう少しで詐欺被害に遭うところだった」
を英語で言うと、どうなるでしょうか?もう簡単ですよね。
「もう少しで遅刻するところだった」は、
- I was almost late.
です。そして、乗るはずだった電車に「もう少しで乗り遅れるところだった」は、
- I almost missed my train.
と言えます。同じ「遅れる」でも「乗り物に乗り遅れる」は “late” ではなく、“miss” で表すのが一般的です。
では「もう少しで詐欺被害に遭うところだった」は、どうでしょうか?
これはちょっとトリッキーですね。「詐欺被害に遭う」はいくつか言い方がありますが、ポイントは「〜される」という受け身を使うことです。
例えば、“get scammed” で「詐欺にあう(お金を騙し取られる)」という表現がありますが、これを使うと、
- I almost got scammed.
もう少しで詐欺被害に遭うところだった
と言えますね。「〜しそうだったけどギリギリでしなかった」を簡単に表せる【almost+過去形】ぜひ会話に役立ててみてください!