おそらく学校の英語教育で習う単語の中でも最初の方に出てくる “town” という単語。
“town” の意味は?と聞かれたら、何て答えますか?
何となく「町」という意味だけを暗記している人も多いと思いますが、意外と便利な単語なんです。
“town” は “city” より小さい「町」
“town” といえば「町」という意味ですよね。英英辞書を見てみると、
a place with many houses, shops/stores, etc. where people live and work. It is larger than a village but smaller than a city
(オックスフォード現代英英辞典)
なので「都市」よりは小さく「村」よりも大きいということですね。英英辞書で “city” と “village” を引いてみても、
city:a large and important town
(オックスフォード現代英英辞典)
village:a very small town located in a country area
のように “town” が基準となっています。
- I grew up in a small town.
私は小さな町で育ちました - The nearest town is ○○, 20 kilometres to the west.
一番近い町は○○で20キロ西のほうです
みたいに使いますが「町」を表す単語なんて、日常会話でそれほど使うことはないように思いませんか?
実は、結構よく使われるフレーズがあるんです。
それが、次に紹介する “out of town” です。
“out of town” の意味とは?
“out of town” は、例えばこんなふうに使われます↓
- I’ll be out of town for the weekend.
- He’s out of town until tomorrow afternoon.
- I was out of town last week.
では、これらの “town” はどんな意味で使われていると思いますか?
これらの “town” は「”city” より小さく “village” より大きい町」という意味とは少し違うんです。
the place where you live or work
(Cambridge Dictionary)
という「住んでいる場所、働いている場所」という意味なんですね。
ポイントはそこが大きな都市(city)であっても、この場合は “town” が使われることです。”out of city” とは言いません。なので、
- I’ll be out of town for the weekend.
- He’s out of town until tomorrow afternoon.
- I was out of town last week.
はどれも「自分が住んでいる場所(町・都市)を離れてどこか別の場所へ行っている、いた」という意味になります。
“out of town” は旅行や遠出などで留守にする場合なんかによく使いますよ。
また、ビジネスのシーンでも使われる表現で、この場合は「出張中で」という意味になります。
この使い方の “town” は数えられない名詞なので、最初に出てきた「町」とは違って、”a” も “the” も付かないことに注意してくださいね。
クリスマスの歌で “Santa Claus is coming to town〜♪” という歌がありますが、この “come to town” も同じ使い方ですよ。
“town” には「繁華街、町なか」という意味も
そして、”town” には「町」や「自分が住んでいる場所、働いている場所」以外にも、こんな使い方があるんです。
the business or shopping centre of a town
(ロングマン現代英英辞典)
これは「街、まちなか、繁華街」という意味になります。「町」のなかでも中心地のにぎわっている場所のことですね。
私は郊外に住んでいるのですが、近くに住む友人なんかもこんなふうに使っています↓
- I’m going into town to (do something).
〜をしに街(繁華街)へ行きます - I usually take a bus into town.
町の中心部へは普段バスで行きます - I work in town.
私は町なかで働いています
普段あまり目立たない単語 “town” ですが、意外と使えるのでぜひ会話に役立ててみてください!