“need” と言えば誰もが知る「〜を必要とする」という意味の動詞ですよね。
後ろに動詞を使った目的語がくるときは “need to do” と “need doing” という2つのパターンがあります。
では、この違いって何なのでしょうか?使い分けと意味の違いを紹介します!
“need to 〜” と “need -ing” の違い
“need to 〜” と “need -ing” の違いはザックリ言うと、こうです↓
【need to do】
主語は「人」〜する必要がある
【need doing】
主語は「もの」〜される必要がある
では、具体的に使い方の違いを見てみましょう!
“need to do” の意味と使い方
「主語+need to+動詞の原型」はわりと使い慣れたパターンではないかと思います。「(人が)〜する必要がある」を表すときに使いますよね。
いつもおすすめしている English Grammar in Use ではこんなふうに説明されています↓
I need to do something = it is necessary for me to do it:
・I need to take more exercise.
・I don’t need to come to the meeting, do I?
「人」が「〜する必要がある、〜しないといけない」を表す場合には「人+need to+動詞の原型」となります。「人+need -ing」ではありません。
“need -ing” の意味と使い方
“need doing” のように “need” の後ろに「動詞のing形」が来るパターンは、あまり馴染みがないかもしれません。でも、私は周りのネイティブから結構よく耳にします。
どんな場合に「主語+need -ing」が使われるのかと言うと、これも English Grammar in Use の解説を引用すると、
Something needs doing = it needs to be done:
・The batteries in the radio need changing. (=they need to be changed)
・It’s a difficult problem. It needs thinking about very carefully. (=it needs to be thought about)
つまり、主語に「人」ではなく「もの、何か」が来て「〜される必要がある」という意味になります。ナチュラルな日本語では「〜が必要だ」と訳したほうがしっくりくるかもしれませんね。他にも、
- This shirt needs washing.
このシャツは洗濯が必要だ - My air conditioner needs cleaning.
エアコンの掃除が必要だ - I don’t buy clothes that need ironing.
アイロンが必要な服は買わない
のように日常生活でもわりとよく出てくる表現ですよ。
一見、受け身ではなさそうですが意味は受け身なところがポイントです。
「物+need to be done」だけでなく、このパターンも口語では結構便利なので、ぜひ役立ててみてくださいね。