テレワークで家で仕事をしていると、気が散ってしまうことってありませんか?人の声や音楽などで気が散ってしまうこともありますよね。
そんな「気が散る」って英語で言えますか?
ネイティブがとてもよく使う、ある単語を紹介します!
「気が散る」を表すときに使う単語
「気が散る」を英語で言うときに必ず使われる単語、それが、
distract
です。これは動詞で、
to take someone’s attention away from something by making them look at or listen to something else
(ロングマン現代英英辞典)
つまり「誰かの気を逸らす、気を散らせる」という意味の単語です。
「気が散る」を英語で言うと?
こないだ外出しているときに子どもの授乳時間になったので、授乳しようと息子を抱きかかえたとき、通りがかったおばさんに「いくつ?かわいいね」と話しかけられました。
話しかけてくれるのは嬉しいのですが、タイミングが悪すぎで、子どもも気が散ってしまって授乳どころではありません。そこでおばさんが気付いて、
- Oh, sorry. Did I distract him?
と言ってくれたのですが、これは「彼の気を散らせてしまったかしら?」ということですね。「気が散っちゃった?」のほうがナチュラルかもしれません。
息子からしてみると気が散ってしまったので、
- I got distracted by the lady.
と言えるんです(まだ赤ちゃんなので喋れませんが…)。
distract+人 →(人)の気を散らす
人+be/get distracted →(人)の気が散る
という構図ですね。次でもう少し例文を見てみましょう。
“distract”、”be/get distracted”、”distracting” の使い方
“distract” は厳密にいうと「〜の気を散らす」で、主語には人だけでなく、気を散らさせる「もの・こと」もとてもよく使われます。
英語ではこんなふうに無生物が主語に来るのが面白いですよね。こんな場合は「〜で気が散る」と訳すとしっくりくるかもしれません。
- The noise distracted me.
その音で気が散った - If your phone is distracting you, put it in a different room.
携帯で気が散るなら、別の部屋に置きなさい - Stop. You’re distracting me.
やめて。気が散るのよ
“be/get distracted” も「気が散る」を表すときによく使われる表現です。
- I was distracted by a loud noise.
大きい音で気が散った - It’s easy to get distracted when you’re working from home.
在宅勤務は気が散りやすい
“be/get distracted” は「気を取られる」を表すときにもよく使われますよ。注意が逸らされる、というニュアンスですね。
- I got distracted and forgot what I was going to say.
気が取られて、何を言おうとしてたのか忘れた - The driver was distracted by his phone and the car crashed.
運転手は携帯電話に気を取られていて、車が衝突した - My purse was stolen while I was distracted.
気を取られている間に財布が盗まれた
また、形容詞の “distracting” も「気を散らせる」「集中を妨げる」という意味で使われますよ。
- Can you please turn your music down? It’s very distracting.
音楽の音を小さくしてくれない?すごく気が散るんだ - I could never work in such a distracting environment.
そんな気が散る環境で私なら絶対仕事できないよ
日常生活の中でネイティブはこの “distract” という単語をとてもよく使うので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!