“etc.” の正しい書き方・使い方・読み方

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“etc.” という略語を皆さん一度は目にしたことがあると思います。

日本語でも「などなど…」みたいな意味で「etc…」のように書かれているのを見たことがありますが、実際にはどう書くのが正しいのでしょうか?

後ろの点(ピリオド)は必要なのか、何個必要なのか、どんなふうに使うのか、読み方は「イーティーシー」なのか…そんな疑問を解決しましょう!

この記事の目次

“etc.” は何の略?意味と使い方

“etc.” が何の略かはご存じの方も多いはずです。「エトセトラ」ですね。略さずに書くと、

et cetera

 で、実はこれは英語ではなくてラテン語です。”et” は “and”、”cetera” は “the rest” という意味で、直訳すると「and the rest=〜と残りのもの」を意味します。英英辞書を引いてみると、

and other similar things. It is used to avoid giving a complete list:

  • We saw lots of lionstigerselephants, etc.
Cambridge Dictionary

と書かれていて、例えば「A, Bなど」のように2つ以上のものをリストアップした後にくっつけて、同じカテゴリーの似たようなものが他にもあるけど全てを書かない(書く必要がない)時に、この “etc.” を使うんですね。

逆に言うと、”etc.” にどんなものが含まれるのか読み手が分からない場合には使えません。

例えば、上の辞書の例文を訳すと「私たちはたくさんのライオン、トラ、象などを見た」となりますが、”etc.” から想像できるのは他にもいくつかの動物を見たということです。この場合は “etc.” に含まれるのは「動物」というカテゴリーのものであることが読み手に分かるので “etc.” が使えます。ところが、

  • We saw lots of cars, trees, people, etc.

とは言えません。同じカテゴリーのものではなく、”etc.” に入るものが何なのか読み手が想像できないからですね。

Mail Boxes Etc., Bangkok, January 1998

“etc.” の読み方と正しい書き方

次は “etc.” の読み方を見てみましょう。”etc.” は「イーティーシー」ではなく /et ˈsetərə/ と発音します。つまり、略して書いてあっても読む時には略さないんですね。

と、ここまで “etc.” と書いてきましたが、これが正しい書き方です。

略語なので、基本的にはピリオドが必要です(アメリカ英語の場合)。ただ、イギリス英語では略語にもピリオドを付けないことが多く、私の経験ではカジュアルなメールではピリオドなしで書かれることが多い印象です。

次に文章の中でどんなふうに使われるのかを見てみましょう。”etc.” を使って文を書く時に注意したい点は3つあります。

  1. etc. の前には ,(コンマ)をつける
  2. 文末に “etc.” が来たら、ピリオドは1つだけ
  3. “etc.” は文中でも使える

まず1つ目は、”etc.” の前にはコンマ(カンマ)が必要です。上に出てきた辞書の別の例文を見てみると、

  • They ask for your personal details – age, sex, nationality, etc.

となっていますよね。「A, B, C, etc.」のように、具体的なものを並べた後は「コンマ+スペース+etc.」のように書きます。これがアメリカ式の書き方ですが、イギリス式では「A, B, C etc.」のようにコンマなしで書かれることも多いです。

そして2つ目のポイントは文末のピリオドです。”etc.” は文末に来ることがとても多いですが、この場合は文末のピリオド1つだけになります。同じ例文で確認してみると、

  • They ask for your personal details – age, sex, nationality, etc.

になっていますよね。略語のピリオドと文末のピリオドで「etc..」みたいにピリオドを2つ書かないように注意しましょう。

そして3つ目のポイントは文中に来る “etc.” です。”etc.” は文末だけでなく文中でも使えるんです。

  • I put lettuce, cucumber, tomato, etc. in my sandwich.

この場合は “etc.,” のようにコンマが使われることもあります。

その他の注意点

他にも間違えやすいのが「A, B, C, and etc.」と書いてしまうことです。

“et cetera” は “and the rest” という意味でしたよね。すでに “and” の意味が含まれているので、”and etc.” は重複になって間違いとなります。「A, B, C, etc.」が正解でしたね。

また、意外とやってしまいがちなのが、”such as” や “for example” と一緒に使ってしまうミスです。

  • They sell many types of cheese such as cheddar, mozzarella, etc.

“such as” や “for example” は他にも例があることをすでに意味に含んでいるので、これらと “etc.” を同時に使うことはできません。

また、日常的なメールの文章などでは “etc.” を使う機会も結構ありますが、略語なのでフォーマルな論文などで使うのは避けましょう。

■ポイント1で紹介した、略語のピリオドが文末に来る場合のピリオドの使い方などはこちらに詳しくまとめています↓

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