ニュージーランドから日本に帰国して半年以上経ちましたが、今回も私が未だに慣れないカタカナ語のお話です。
飲食店やフードコートで赤ちゃんが使う「ベビーチェア」ってありますよね。
これ、実は英語ではちょっと違う言い方をするのですが、何て言うと思いますか?
「ベビーチェア」を英語で言うと?
赤ちゃん連れで外食をする時に、お店に「ベビーチェア」があるととっても助かります。
私は日本に帰ってきてすぐの頃、1歳の子どもを連れてレストランを利用した時に、店員さんに「○○(ベビーチェアの英語の言い方)ありますか?」と聞いたら、店員さんが「?」となったことがありました。
「この子を座らせたいのですが」と言うと「あ、ベビーチェアですか?」と言われて、日本では「ベビーチェア」と言うんだと気が付きました。
では「ベビーチェア」は英語で何と言うかというと、
highchair
と言います。赤ちゃん用の「脚が長い高い椅子」をこう呼びます。基本はワンワードですが、”high chair” とスペルされることもありますよ。
“baby chair” は和製英語?
海外のレストランで店員さんに、
- Do you have a baby chair?
と聞いても、赤ちゃんを連れていれば何のことか分かってもらえると思いますが、少なくともニュージーランドでは “baby chair” という言い方を耳にしたことは一度もありませんでした。なので英語で言う場合は、
- Do you have a highchair?
と聞いた方が「ベビーチェアはありますか?」という正しい意味で受け取ってもらえると思います。
近頃は日本に来る海外旅行者も増えているので、カフェやレストランで働いている方は、赤ちゃん連れのお客さんが来た時に、
- Do you need a highchair?
ベビーチェアはご利用ですか?
と聞いてあげると親切かもしれませんね。
「ベビーチェア=highchair」とは限らない?
「ベビーチェア」は下の写真のように、テーブル(英語では “tray” と言います)が付いたものと、ショッピングモールなどでよく見かけるテーブルなしの椅子だけのタイプがありますが、どちらも英語では “highchair” です。
ところが日本には脚が長くない、”highchair” ではない「ベビーチェア」もあります。
例えば、丸亀製麺さんには座敷用の「ベビーチェア(キッズチェア)」が用意されています(写真左。右は “highchair”)↓
これは座敷のテーブルの高さで赤ちゃん(子ども)が食事できるように、ちょっとだけ高さを出す椅子で、こういったタイプは、
booster
booster seat
と呼びます。高さを「ブーストする(嵩上げする)椅子」ということですね。
私は初めてこれを見た時に感動したのですが、座敷席だと小さい子は立ち上がって歩き回ったりするので、ここに座らせれば大人もゆっくりごはんが食べられます。丸亀製麺さんのこの “booster seat” はひっくり返すと高さが変わる優れもので、これを考えた人は天才だと思います。
回転寿司のお店に行った時にもちょっと違うタイプのものがあるのを発見しましたが、床に置いて使うのではなく座席の上に置いたりして高さを出すベビーチェア・キッズチェアが “booster (seat)” です。車で使う「ブースターシート」も同じですね。
海外のレストランに行った時や、日本で海外からお客さんに対応する時のお役に立てば嬉しいです。
■赤ちゃん連れで外出する時には「おむつ交換台」の有無も重要なポイントですよね↓