栗って美味しいですよね。
天津甘栗はもちろんのこと、スーパーやコンビニで季節限定の栗味のお菓子が出ているとつい手が伸びてしまったり、ケーキ屋さんでもモンブランを買ってしまう確率が高い私です。
そんな「栗」は日本で「マロン」とも言ったりしますが、それは英語ではないというのはわりと知られていると思います。
今回は「栗」の英語表現と、実は英語で「マロン」と呼ばれる、栗ではない「ある食材」のお話です。
「栗」は英語で何て言う?
「栗」は英語で言うと、
chestnut
です。「マロン」ではないんですね。
スペリングをよく見てみると真ん中に “t” が入っていますが、この “t” は発音しません。/ˈtʃes.nʌt/ なので「チェスナッt」みたいな感じです。
“a chestnut” で1粒の「栗」を指すので、複数の栗を表す場合は “chestnuts” になります。
- I love chestnuts.
私は栗が好きです
また、”chestnut” には「栗色(の)」という意味もあります。馬の毛の色を表したり、人の髪の色を表す時にも使われるので、市販のヘアカラーなんかに書かれていたりしますよ。もっと濃い暗めの茶色を表す場合によく使われるのは “walnut” で、家具や木材の色なんかでよく使われているイメージです。”walnut” は「クルミ」ですね。
日本語で栗を「マロン」と呼ぶようになったのは、フランス語に由来しているそうですよ。
英語にも「マロン」と読む単語がある!
「栗」という意味では英語で「マロン」とは言いませんが、実は、
marron
という英単語は存在するんです。それが意味するのは、オーストラリアで獲れる大型の食用ザリガニです。
え…食用ザリガニ…?とギョッとした方もいらっしゃるかと思いますが、日本のザリガニと違って大きくポッテリしていて、高級食材です。
私がこの “marron” を初めて知ったのはオーストラリアの料理番組『MasterChef Australia』で、出演者が「マロンを調理する」と言っていたので何だろう?と思って見ていたら、おっきなザリガニみたいなのが出てきてビックリしました。
その時は尾の部分から丁寧に取り出した身が使われていて、出来上がったお料理だけを見ると、伊勢海老みたいな感じでした。私は食べたことがないのですが、ロブスターのような味で美味しいらしいですよ。
「トゲトゲ」って英語で何て言う?
また「栗」の話に戻ります。栗ってトゲトゲした「イガ」に包まれていますよね。この「栗のイガ」は英語で “chestnut burr/bur” と言うそうです。
ほとんど使う機会がなさそうな単語なので、忘れてしまっても大丈夫だと個人的には思いますが「トゲトゲした、トゲトゲの」を意味する単語は知っておくと役に立つかもしれません。
「トゲトゲ」を表す単語は、
- prickly
- spiny
- spiky
などいくつかあって、栗のイガは “prickly husk”、”spiny shell”、”spiky outer shell” みたいに上の3つのどれでも表せると思います(”husk” はナッツや穀類の乾燥した「殻」やとうもろこしの「皮」を表す単語です)。
栗のことを英語で話す機会があればぜひ参考にしてみてください。