“seriously though” という表現を耳にしたことはありますか?
“seriously” と “though”、それぞれの単語の意味は知っている人も多いのではないでしょうか。
今回は “seriously though” の意味とその使い方を紹介します!
“seriously” の意味
少しだけ “seriously” の意味のおさらいを。必要ない方は飛ばして読んでくださいね。
副詞の “seriously” には「ひどく、深刻に」という意味があります。程度が「すごく」というニュアンスですね。
- Two people were seriously injured in the crash.
その衝突事故で2名が重症を負った - His mum is seriously ill in hospital.
彼のお母さんは重病で入院中です
カジュアルな使い方では単に “very” や “extremely” の意味として使われることもあります。
- The food was seriously good.
フードはものすごく美味しかった - This girl is seriously talented!
この子、ものすごい才能!
上のような使い方は後ろに形容詞が来ることが多いのですが、”seriously” 単体で使うと「冗談ではなく」のニュアンスで「真剣に、真面目に」という意味になることが多いです。
例えば、会話の中で使われる “Seriously?” は「マジで?」「本気で?」という意味ですよね。”Seriously, 〜” のように文の最初に持ってくると「真面目な話、冗談抜きで」といった意味になります。
今回のテーマ “seriously though” も、この「冗談ではなく、真面目な話」を表すフレーズなんです。
“seriously though” の意味
“seriously though” は「冗談ではなく、真面目な話」という意味で、文の最初で、
Seriously though, 〜.
のように使われます。後ろに “though” がくっつことで「いや、マジで」「いや、本当に真面目な話だけど」「いや、冗談抜きで」「冗談はさておき」といった意味になります。
それまでの話はさておき、これは冗談ではなく真剣な話だよ、というニュアンスなので、それまではジョークっぽい感じで話していても、そこから「いや、これ本当に真剣な話」みたいに切り替える時に使うフレーズです。
“seriously though” の使い方
先週紹介したニュージーランド航空のクリスマスビデオにも、実は “Seriously though” が登場していたのに気が付きましたか?
ニュージーランド航空の職員が、ある男の子をスパイ映画さながら追跡して空港内を駆け抜けるというビデオでしたね。その最後に出てくる「絶対に真似しないでください」「良い子のみんなは真似しないでね」の英語表現を前回のコラムでは紹介しました。
その同じ場面に実は “Seriously though” が登場していたんです(出てくるのは動画の一番最後です)↓
Seriously though please don’t rush at the airport or try this at work.
と書かれています。ビデオの内容は面白おかしく作ってありますが「いや、真面目な話、空港で走ったりこれをマネしたりしないでくださいね」ということですね。
ジョークから本気の話への転換というニュアンスを感じとれれば比較的使いやすいフレーズではないかと思います。
■”though” と言えば、口語では “〜, though.” もとてもよく使われます!