皆さん、ゴールデンウィークはどちらかにお出かけされましたか?
どこか素敵なところに行ったら「行ってみる価値あるよ」と誰かにおすすめしたりしますよね。他にもいい映画を見たら「〜は見る価値があるよ」とおすすめしたり、長時間待ってでも行くべき!というお店なら「待つ(並ぶ)価値あるよ」と言ったりしますよね。
今回はそんな「〜する価値がある」の定番フレーズを紹介します。応用がきくフレーズなので「行ってみる(行く)価値がある」「見る価値がある」「並ぶ価値がある」「試す価値がある」など具体的な例文もあわせて紹介します!
「価値がある」を英語で言うと?
まず、物が「〜の価値がある」と英語で言う時に使うのが、
be worth 〜
です。後ろの「〜」の部分に単語を入れて「〜の価値がある」を表すことができます。
- The violin is worth $5 million.
そのバイオリンは500万ドルの価値があります - How much do you think this painting is worth?
この絵の価値はいくらだと思う? - That house is worth a fortune.
あの家はめちゃくちゃ高いよ(大金の価値がある、が直訳)
これらはそのまま「何かが(いくら)の価値がある」を表しますが、”worth” の後ろには必ずしも金額が入らなくてもいいんです。
その代わりに「行くこと、見ること、並ぶこと、試すこと」など「〜すること」という意味の単語を入れると「行く価値がある」「見る価値がある」「並ぶ(待つ)価値がある」「試す価値がある」を簡単に表せてしまいます。ポイントは、
be worth+動詞のing形
be worth+名詞
です。”worth” の後ろには必ず名詞が入るので、動詞を使いたい場合は-ing形にすればOKです!
「行ってみる価値がある」「行く価値がある」を英語で言うと?
早速「(どこどこ)は行く価値がある」を英語にしてみましょう。表現方法はいくつかありますが、例えば、観光名所や都市なら、
〜 is worth a visit
〜 is worth visiting
がとってもよく使われます。
- The museum is worth a visit.
その博物館は訪れる(行ってみる)価値があります - Kyoto is definitely worth a visit.
京都は絶対に訪れる(行ってみる)価値があります - Kiyomizu-dera Temple is always crowded but it’s well worth a visit.
清水寺はいつも混んでいるけど十分に訪れる(行ってみる)価値があります - This place is worth visiting if you love nature.
自然が好きならこの場所は行く価値があるよ - Is it worth visiting New Zealand in winter?
ニュージーランドに冬に行く価値はありますか?
また「〜に行く」の定番の “go” も使えますよ。ing形の “going” にすることをお忘れなく。
〜 is worth going
- It’s worth going up the tower.
タワーの上にのぼる価値はあります - It’s worth going inside Kumamoto Castle.
熊本城は中に入る価値がある
もちろん、観光スポットや店だけにしか使えないということはありません。
- It’s worth going to university.
大学は行く価値がある
「見る価値がある」「読む価値がある」「試してみる価値がある」を英語で言うと?
同じように「見る価値がある」「読む価値がある」「検討する価値がある」も、
〜 is worth+動詞の-ing形
で簡単に表せてしまいます。
- This exhibition is worth seeing.
この展覧会は見る価値がある - These cherry blossoms are definitely worth seeing!
これらの桜は絶対に見る価値があります - The movie is not worth seeing in theaters.
その映画は映画館で観る価値はない - This book is worth reading at least once in your life.
この本は一生に一度は読む価値があるよ - That’s definitely an option worth considering.
それは間違いなく検討する価値がある選択肢だね
そして「試してみる価値がある」には “worth a try” がとってもよく使われますよ。
- I’m not sure if this works but it‘s worth a try.
うまく行くかわからないけど試してみる価値はあるよ - I think it‘s worth trying something a bit different.
何か少し違うことを試してみる価値はあると思う
“worth the wait” の意味とは?
“worth 〜” と言えば、ネイティブがとてもよく使うのが、
worth the wait
です。この “wait” は “the” が付いていることからも分かるように名詞です。名詞の “wait” には「待ち時間」という意味があるので、”worth the wait” は「待ち時間の価値がある→待つ価値がある」という意味で使われるフレーズです。
例えば、いつも混んでいて並ばないと入れない飲食店だけど、並んででも絶対に行く価値があるなら、
- They’re always busy but definitely worth the wait.
みたいに言えます。また、すごく並んだけど美味しかった・楽しかったなど「待つだけの価値はあった」「待った甲斐があった」と言いたいなら、
- We queued up for two hours to get a table. The food was amazing and definitely worth the wait!
席に案内されるまで2時間並んだよ。料理はとても素晴らしくて待った(並んだ)甲斐があったよ - The queue was insane but it was worth the wait!
行列は長かった(とても待たされた)けど待つ価値があった
のように言えます。もちろん飲食店以外にも使えますが、並んででも食べたい店にとてもよく使う表現です。
“It’s worth it.” は「それだけの価値はある」
また、会話の流れの中でよく使われるのが、
It’s worth it.
というフレーズです。これは「それだけの価値はある」という意味で、何が価値があるのかを先に言っておいて、その後に “It’s worth it.” と続けます。例えば、
- It’s expensive but it’s worth it.
それは高いけど、それだけの価値はあります - You’ll have to wait for a table but it’s worth it.
(飲食店の話で)並ばないといけないけど、それだけの価値はあるよ - There is a fee to enter but it’s well worth it.
入場料が必要だけど、それだけの価値は十分にあります - This recipe takes time but it’s worth it.
このレシピには時間がかかるけど、それだけの価値はあります
みたいな感じですね。
“It might be worth -ing” のこんな使い方
私がニュージーランドに住んでいた時に遭遇した “worth” のちょっと素敵な使い方を最後に紹介したいと思います。それは、
It might be worth -ing
というフレーズです。直訳すると「〜する価値があるかもしれない」ですよね。でもこれは単なる不確かな「〜かもしれない」を表しているのではないんです。
例えば、こんなメールをもらったことがありました。コーヒー豆の焙煎・販売もしているコーヒーショップに「どんな豆を販売していますか?」とメールで問い合わせたら、
- It might be worth coming into the roastery at(店の住所)and you can choose what you would like.
と返事をくれました。要するに「実際に店(焙煎所)に来てみたらどうですか?」「来てみたらいいかもしれません」と提案しているのですが、これを「店に来る価値があるかもしれない」と表現しているんですね。日本語からはなかなか出てこない表し方です。
他にも、こんな使い方もあります。
- It might be worth considering other options.
他の選択肢を検討する価値があるかもしれない - It might be worth asking John.
ジョンに聞いてみる価値があるかもしれない
「〜したほうがいいかもしれない」や「〜したらどう?」と提案する英語表現は他にもたくさんありますが、婉曲的でちょっと素敵だなと思ったので紹介してみました。