「be動詞+being+形容詞」の意味と使い方

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先日インターネットで、母親たちが子育てに関する意見を交換し合うイギリスのサイトを見ていた時のことです。

「”naughty” という単語を子どもに使うことに対して、あなたはどう思う?」というトピックが立てられていました。

“naughty” とは子どもが悪いことをしたり、言うことを聞かなかったりした時に使われる単語で、辞書にはよく「行儀が悪い、やんちゃな」と書かれています。

そして、そのトピックに対してこんな意見を書いている人がいました。

「子どもが悪いことをしたら、”That’s naughty” や “That was a naughty thing to do”、”You’re being naughty” は問題ないと思うけど、”You’re naughty” は絶対にダメ!」と。

では、”You’re naughty” と “You’re being naughty” の違いは何なのでしょうか?

今回は「be動詞+being+形容詞」の意味と使い方、そして「be動詞+形容詞」との違いを紹介します。

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目次

“You’re naughty” ってどんな意味?

まずは、”naughty” の意味をもう少し分かりやすく。

辞書には「行儀が悪い、やんちゃな」と書いてあることが多いと紹介しましたが、オックスフォード現代英英辞典には、

(especially of children) behaving badly; not willing to obey

と書いてあります。やってはいけないことをしたり、言うことを聞かなかったり…というニュアンスですね。こういう場合、日本語では「悪い」と表現することも多いと思います。

なので、上に出てきた “You’re naughty” は「悪い子だね」、”That was a naughty thing to do” は「それは悪いことだよ」といった意味合いになります。

「be動詞+形容詞」と「be動詞+being+形容詞」の意味と違い

お待たせしました。ここからが本題です。

“You’re naughty” と “You’re being naughty”。違いは “being” があるか、ないかですね。

こんな【is/am/are being+形容詞】という進行形の使い方、意識したことはありますか?普通は今現在のことでも【be+形容詞】で表しますよね。

実はこんな使い方をすると、特別な意味になるんです。

いつも解説がわかりやすいEnglish Grammar in Useを見てみると、こんなことが書いてあります。

He’s being=He’s behaving/ He’s acting.
・I can’t understand why he’s being so selfish. He isn’t usually like that.
(being selfish=behaving selfish at the moment)

・He never thinks about other people. He is very selfish.
(= He is selfish generally, not only at the moment)

English Grammar in Use

もうお分かりですよね。【be動詞+being+形容詞】が表すのは「今は(一時的に)〜に振る舞っている」です。

それに対して【be動詞+形容詞】は「(本質的に、いつも)〜だ、〜な人だ」という意味になります。

scream and shout

be動詞+being+形容詞】が「一時的に振る舞っている」になる理由

では、どうして【be動詞+being+形容詞】が「今は(一時的に)〜に振る舞っている」という意味になるのでしょうか?

その答えを解くカギは「進行形」です。

「進行形」が表すのは「始めたけどまだ終えてない。〜の最中」です。つまり「’始まり’ と ‘終わり’ があって、その時間の区切りの中にいる」ということです。

これが「一時的に振る舞っている」という意味になる理由です。

“You’re naughty” と “You’re being naughty” の違い

では、上のことを踏まえると “You’re naughty.” と “You’re being naughty.” の違いは簡単ですね。

  • You‘re naughty.
    (本質的な性質を指して)あなたは悪い子だ
  • You‘re being naughty.
    (現在の一時的な振る舞いとして)悪い子だ、悪い態度をとっている

というニュアンスになります。子育てをする上で、親がどんな言葉で子どもに話しかけるのがいいのかは、それぞれの家庭の考え方によりますが、実は私も以前、子どもが悪いことをしても “You’re naughty.” は言っちゃダメ、と聞いたことがあります。

今回のコラムの冒頭に出てきた「”You’re being naughty.” はいいけど、”You’re naughty.” はダメ!」と書き込んだ人の意図するところは、これではっきりしましたよね。

“You’re naughty.” はその子の本質的なところを否定しているのに対して、”You’re being naughty.” は一時的な態度を否定しているのであって本質的なところを否定している訳ではないんですね。

“He is just being polite” の意味とは?

最後に一つ、同じ【be動詞+being+形容詞】の表現でよく使われるものを一つ紹介したいと思います。それは、

〜 is/was being polite

です。例えば、こんな場面を想像してみてください。

それほど親しくはないけど知り合いの人に街でバッタリ会って、その人に「今度飲みに行こうよ」と言われたとします。そして後日、その人をよく知る別の友達にこの話をしたら、

  • I think he was just being polite.

と言われたとすると、これはどんな意味だと思いますか?

「一時的に “polite” に振舞っているだけ」なので、これは「社交辞令(で言ったの)だと思うよ」という意味になるんです。

「一時的に〜に振舞っている」という進行形のニュアンスをしっかりつかんでくださいね!

■”always” を進行形と一緒に使う場合にもちょっと注意が必要です↓

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