“always” の意味は皆さんよくご存じですよね。「いつも」とか「常に」です。
では、以下の文はどんな意味になると思いますか?
- He’s always talking about money.
今回は、意外と見落としがちな【進行形の “always” の使い方】のお話です。
“always” の一般的な使い方
“always” を使った例文を思い浮かべてみてください。
どんなものを思いつきましたか?現在形の動詞と一緒に使った文を思い浮かべた人が多いのではないでしょうか。
“always” は現在形や現在完了、そして未来を表す文でよく使われるんです。例えば、
- I always walk to work.
仕事にはいつも歩いて行く - I always have cash on me.
いつも現金を持っています - I’ve always wanted to visit Machu Picchu.
マチュピチュに行きたいとずっと思ってたんだ - I’ll always love you.
いつまでもあなたを愛します
のような感じですね。「いつも」「常に」「ずっと」という意味で使います。
現在進行形で “always” は使える?
話を冒頭に出てきた文に戻します。冒頭の文には現在進行形が使われていましたね。
- He’s always talking about money.
では、現在進行形ってどんなことを表すときに使いますか?
今この瞬間に、もしくは一時的にしていることや起こっていることを表現するときに使うのが現在進行形です。
でもそうすると、“always” の「いつも」「常に」とはちょっと矛盾すると思いませんか?“always” は現在進行形では使わないのでしょうか?
そんなことはありません。冒頭の文章は、実はこんな意味になります↓
- He’s always talking about money.
彼はいつもお金のことばかり話している
進行形と一緒に使う “always” の意味
“always” が進行形の文で使われると、こんな意味になるんです↓
if you say a person is always doing something, or something is always happening, you mean that they do it, or it happens, very often, and that this is annoying
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
何かをしょっちゅう(繰り返し)する、もしくは何かがしょっちゅう起こるという「〜してばかりいる」というニュアンスになるんですね。
そして、これはちょっと苛立った感じや、嫌だなと感じることを表すときによく使われる表現です。
- I’m always forgetting things.
私はいつも物忘れしてばかりいる - She’s always complaining about her job.
彼女はいつも仕事の不満ばかり言っている - My husband is always losing his phone.
夫は携帯電話を失くしてばかりいる(しょっちゅう失くしている)
という感じですね。冒頭に出てきた “He’s always talking about money.” も、これを言っている人はネガティブな感情を持っている可能性が高いです(必ずしもそうとは限りませんが)。
「いつも〜している」をそのまま英語に直訳すると、進行形を使って “be always doing” にしてしまいそうになりますが、“be always doing” と “always do” は違うので、しっかり使い分けましょう!
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